(画像:Netflixより引用)
先日ご紹介した「ローマンという名の男」の投稿をSNSで公開したら、いつもお世話になっている岸講師から「トスカーナ」もいいですよ、というコメントをいただき、早速視聴しました。
この映画、デンマーク映画なので、オリジナルはデンマーク語です。
しかしNetflixの独占配信ということもあり、音声は英語吹き替えもあり、日本語字幕もあったので、普通に英語音声、日本語字幕で観ました。
デンマークで有名レストランのシェフをしている堅物のシェフ、テオが主人公。
幼い頃に母と子供を残して失踪した父親が亡くなり、遺産相続の権利があることを遺産管理人の弁護士から連絡をもらいます。
しかしそこはイタリアという違う国で、テオは相続する意味を感じないため、遺産相続放棄をほのめかします。
一方テオは自分のレストラン拡張に出資使用していた投資家の身勝手な行動にキレて、投資の案件を反故にされます。
父親から相続される予定の土地はなんと、イタリアのトスカーナ地方にある農園と城。
日本で言えば山一つ、みたいなイメージでしょうか。
共同経営者のメルルから「投資家の期限損ねて投資案件がなくなったことで数百万ユーロ(数億円)の損害がでたわよ。あなたが相続して売却することで埋め合せができるでしょう」と促され、イタリアの現地に向かいます。
テオは遺産相続を担当する弁護士に連絡するも、すぐに連絡がとれないため、現地に赴きます。
ここで出会うのがソフィアという女性。
この女性とテオとには意外な関係があり、それがこの後のストーリーに大きな影響を与えます。
人の心理の揺れ動きを料理という舞台で描いた作品です。
料理が舞台となっていますが、「シェフ〜三ツ星フード・レストラン始めました」ほど調理のシーンが出てくるわけではありませんが、「料理」という視点をふんだんにとりいれています。
主人公のテオは、堅物の料理人ですが、そのテオの心の硬さが徐々にほぐれていくのがこの映画の醍醐味。
Netflix専用映画で、しかもオリジナルはデンマーク語で会話のほとんどがイタリア語という英語学習者なかせの映画ですが、Netflixでは英語吹き替えがあるので、音声を英語にして字幕を日本語にすることでいつもの映画のように楽しめます。
いつも観ている英語圏のアメリカ映画、イギリス映画とはちょっと違ったテイストに感じました。
時間も1時間半と手頃です。
がっちがちの石頭だったテオが受容性をもてたのはホッとする展開ですが、テオの弁護士であり、ソフィアと結婚したピノが気の毒で仕方がない^^;;