春の選抜高校野球の出場校が発表されました。
このコロナの中でそれぞれの学校がたくさんある制約の中で、創意工夫をこらして選考基準を満たしたことで勝ち取った出場枠、おめでとうございます。
学生時代に野球をやっていた者の1人として甲子園出場は本当に羨ましいことです(^^)
私は軟式野球だったため、甲子園とは無縁の野球人生でしたが、それでも高校野球のトップである甲子園は憧れでした。
今年出場する32校のうち、3校の監督が元プロ野球選手だったそうです。
常総学院の島田監督は、年が近いこともあり、故木内監督の元甲子園で活躍しその後プロで活躍していたころを覚えているので、懐かしさを感じます(^^)
すでにこれらの監督は監督として甲子園に出場しているので、とくに目新しいというわけではないですが、古い野球人からすると「あ〜だいぶ変わったんだなぁ」という思いがあがってきます。
というのも、日本の野球界ではプロ協会とアマ協会は犬猿の仲だったんですね。
プロのスカウトが加熱しすぎてそれを抑制するためにプロ・アマ間で協定を結んでいたのですが、プロ側がこれを破棄してある選手と契約をするという事件が発生(柳川事件と言われています)、これを機にプロ・アマは断絶状態に入ります。
最初は社会人野球だけだったのですが、その後学生野球協会も加わり、プロ経験者はアマの世界に戻ることができなかったんですね。
もちろんプロがアマを指導するなんてもってのほか、ということだったらしいです。
海外ではプロがアマを指導することは当たり前で、むしろ憧れのプロ選手にトレーニングしてもらうことは、アマプレーヤーには貴重な機会だったはず。
それができなかったとは残念な話です。
その断絶から20数年たってやっとプロ経験者がアマの指導者になれる道筋ができました。
(教員生活10年以上の経験が必要条件)
そこからだんだんといわゆる規制が緩和されてきて、研修会を受講するとプロ経験者もアマの指導者になれるようになりました。
あのイチローもこの研修会を受講したことで話題になりましたね。
イチロークラスでも受ける研修ってどんな研修なんでしょう(^^)
学生相手となると、ただの野球指導だけでなく「教育」的要素ももりこまれるのかもしれませんね。
それこそ体罰や、ハラスメントといった現在のガバナンスについても何かしら指南があるかもしれません。
プロ・アマ交流は、アマ側はプロの高いレベルを目のあたりにできること、プロ側はアマの逸材を見つけることができたり、アマへの指導を通じて指導力を養ったり基礎に築いたりするという、双方にメリットがあると思います。
制約ができたもともとの経緯は、プロ側の強引なスカウト活動とプロ野球選手の退団後のケアを社会人協会にゴリ押ししようとしたことに端を発してます。
今後も同じようなことが起こらないとも限りませんが、双方で建設的にお互いの発展のための活動をしていってほしいと願います。
そういう意味で私個人的に危機感を感じるのが、男子ゴルフです。
昔はゴルフと言えば男子ゴルフで、女子ゴルフはまったくのマイナーでしたが、今や逆転している様相。
大会数が増える女子ゴルフと減る男子ゴルフ。
女子の人気が上がってきたのは宮里藍さんの活躍が大きいようです。
彼女の活躍している姿に憧れた子どもたちが今、渋野日向子さん始め黄金世代となって今女子ゴルフ界を席巻しています。
憧れのスターと次代のスターを発掘、トレーニングする環境。
いっとき話題をさらった石川遼選手は、すっかり勢いが落ちてしまい、唯一松山英樹選手が海外で上位に食い込むことがありますが、なかなか世界の壁が厚い。
男子ゴルフプロが盛り上がらない理由は他にもたくさんありますが、こちらこそプロ・アマが一緒になって活性化図ってほしいなぁ。(^^)