48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

労災

新聞に私が以前勤めていた会社で労災認定があったという記事をみました。

 

過労死と認定されたようです。

 

亡くなられた方、ご遺族、関係者の皆様にはご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

労災が認定したということは、長時間労働が事実であったということを意味します。

 

長時間労働ってどれくらいの量なんだろう、とふと思いました。

 

厚生労働省は「(過労による疾患は)発症前2か月間ないし6か月間にわたって1か月当たりおおむね80時間を超える時間外・休日労働が認められる場合は、業務と(過労による疾患の)発症の関連性が強い」としています。

 

これが「過労死ライン」と呼ばれている労災認定の目安となっている定量的な数値です。

 

月に80時間ってどれくらいかというと、休日出勤はしない前提だとだいたい月20日が勤務日にあたるので、1日あたり4時間くらい残業していることになります。

 

8時半出社とすると、退社時間は17:30(昼休み1時間と仮定して)。

 

そこから4時間なので21:30まで月曜から金曜まで働くということです。

 

 

 

どう感じるでしょうか。

 

私のサラリーマン時代では当たり前のように働いていた量でした。

 

私はさらに休日勤務も残業もやっていたので、まあ馬車馬のように働いていたんだなぁと感じます。

 

しかし過労死の労災認定においては、残業時間だけが基準となっているわけではありません。

 

厚生労働省によると、「業務による明らかな過重負荷を受けたことにより発症した脳・心臓疾患は、業務上の疾病として取り扱われます」とあります。

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/040325-11.pdf

 

この「業務による明らかな過重負荷」というところがポイントで、さらに3つに分解されます。

  • 異常な出来事:極度の緊張、興奮、恐怖、などの精神的負荷を引き起こす突発的または予測困難な異常な事態、など
  • 短時間の過重業務:労働時間、勤務形態、作業環境、精神的緊張など
  • 長期間の過重業務:労働時間、勤務形態、作業環境、精神的緊張など

 

ただ時間が長い、という物理的な面だけでなく、精神的な負担というところにも着眼しています。

 

精神的な負荷は個人によってそれぞれですので、この定量化は難しいですね。

 

労災を認定する作業はとても大変なんだろうと察します。

 

私の場合、この「業務による明らかな過重負荷」はどうだったのか。。。

 

う〜ん、全部あてはまってます。。。

 

ではなぜ私は過労死しなかったのでしょう。

 

私が鋼のような心臓と神経の持ち主だった?

 

とんでもない、ノミのような心臓と神経でした。

 

ではなぜ・・・?

 

 

 

私が今思うに「沢山の人達に助けてもらっていた」からだと思います。

 

上司、先輩、同僚、後輩、関連部署、取引先、顧客などなど・・・

 

それは物理的に手を貸してくれることもあれば、精神的に話を聞いてくれたり励ましてくれたり許してくれたりと受け入れてくれることもあります。

 

OEM獲得プロジェクトで米国のOEM顧客オフィスの近くにアパートを借りて、3〜6ヶ月滞在し(VISAなしで滞在できる最長期間)、毎日顧客と折衝をしていた同僚に、「日本の食事が恋しいだろう」といってカレーのレトルトや電子レンジで食べられるご飯などと一緒に、大量のリポビタンDを送ったのは私の上司です(笑)

 

「もっと働け、ってか」(笑)

 

顧客先のトラブルシューティングで、どうしてもビデオカメラとVHSのビデオデッキを8セットくらい用意する必要があり、赴任先の米国社内にあったショップにあった在庫を買い占めることになってしまったのですが、「上司の承認もらってる暇ないからもう買っちゃえ」と私の背中を押したのは、私の先輩です(笑)

 

(このショップでこんな買い占めをしたのは後にも先にも私だけだったらしい)

 

年末休暇に入った工場にトラブルシューティングのため1人乗り込んで、誰もいないラインのスイッチをいれて倉庫のようなどでかい建物で寒さに凍えながらたった1人で作業していたときに「仕事好きだね〜(^^)。しゃーない、来ちゃったからちょっと手伝うか(^^)」といって休みなのに白い息を吐きながら駆けつけてくれたのは、工場のラインリーダーたちです。

 

大きなプロジェクトの責任者だったのですが、それが技術的に躓いて大変な後処理をチーム全員で徹夜の連続でやっていたとき、「まあ、大変だししんどいけど、あなたがリーダーだから俺たちはとことんついていくよ」と言ってくれたのは後輩たちです。

 

 

私はほんっとうに恵まれていたと思います。

 

精神的負荷を下げてくれる人たちに恵まれていました。

 

過酷な労働環境はもちろん避けるべきです。

 

それでも一時的にでも厳しい環境に身を置くことが避けられないことがあります。

 

是非は別として、どうしても避けられない時、助けてくれる人が周りにいてくれるといいな、と思います。

 

もしいなかったら・・・逃げよう(^^)

 

命があるから今も、これからのことも意味をなすわけだから。

 

難しいと思うけどなんとか逃げてほしい、と願います。

 

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源右衛門の皿にカルボナーラ盛ってみた。

 

どうも盛り方が下手だからイマイチですが、源右衛門はパスタもいけそうな気がします(^^)