48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

徒然〜相手をたてる表現

時々英語セミナーでお世話になっている原澤講師に英文の添削をしていただくのですが、よく指摘されるのが、

 

「こんなにまどろっこしく言わなくていい。もっとシンプルに」

 

という点。

 

これは日本語を英語に置き換えようという意識が強いことに起因しています。

 

もともと日本語と英語は異なる言語であり、それはすわなち異なる文化をベースにしているので、表現する内容・やり方が異なることは自然です。

 

なので日本語を英語に置き換えようとすると英語として不自然な表現、文章になることは少なくありません。

 

えてして日本語のほうが冗長、すなわち本文でない表現が多いですね(^^)

 

「このたびはお忙しい中返信をいただいてありがとうございました。」

なんてよくメールで書いたりするかもしれません。

 

英語なら

Thank you for your reply.

で済んじゃいます(^^)

 

「お忙しい中」なんて表現を直訳しようものなら even though you might be busyなんて表現をつけるのかもしれませんが、英語としては「そんな言い方しないよ」みたいなことになります。

 

 

 

たくさん表現の違いがあるのですが、なかでも日本語にある「へりくだり」って英語ではみかけないですよね。

 

たとえば何か手土産をもっていったときに、日本では「つまらないものですが」といって渡すことが少なくありません。

 

でも英語圏では「あなたが絶対喜ぶと思う」という感じで渡します。

 

「つまらないものですが」なんて言って渡したら「なんでそんな”つまらない”ものを私にくれるの?」と不審がられます(笑)

 

日本語の場合、相手より「下がる」「へりくだる」ことで相手をたてる表現が多いですが、英語では、直接相手を持ち上げることで相手をたてる表現の方が多い気がします。

 

どちらも「相手をたてる」という点では共通した目的があるのですが、そんための手段としての表現がまったく逆の方向なのが面白いですね。

 

なんでなんだろう・・・

 

日本語は敬語がかなり言語の中で体系化されているらしいのですが、もともと敬語は天皇が祭祀をするときに神々に祈りを捧げる時に使われていた言葉だったらしく、それが一般人が天皇に対して使う言葉として拡大して、やがて身分制度に基づいてつかわれるようになっていったといわれています。

関西学院大学リポジトリ

 

英語は敬語については文法的なシステムをもっておらず、抑揚や態度、話の持っていき方などで丁寧さを表していると言われていて、なかなか難易度が高いようです(^^)

 

イギリスでは王室制度が長く続いているのですが、日本語とは異なる表現手段になったのも興味深いです。

 

 

英語を学習しながら、言葉は文化に根付いているなぁとますます感じるこの頃。。。

 

言葉を「覚える」ことはある程度頑張ればできるのでしょうけど、表現方法を身に着けようと思ったら「文化」は避けて通れないですね。

 

そういう意味では、英語圏のドラマや映画、歌などは文化を知るいいツールな気がします。

 

ということを建前に今日もビッグバンセオリーを観よう(^^)

 

東京は昨年に続いて観測史上最速の開花宣言でした。

 

外堀通り沿いの桜はだいぶ咲いてきました(^^)

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