将棋で若干19歳の藤井聡太二冠が今年も大活躍しています。
週末、タイトルの一つ「叡王戦」で勝てばタイトル獲得、という対局がありましたが現在のタイトルホルダー豊島二冠に敗れてしまいました。
(画像:日刊スポーツのページより引用)
将棋は「タイトル」が8つあります。
藤井二冠はこれらにかなり関与していて、年度内にはもっとタイトルをとるんじゃないか、と言われています。
- 竜王:現在挑戦者決定三番勝負にでていて1勝0敗。あと1つ勝てば挑戦者に決定する。現タイトル保有者は豊島二冠。
- 名人:現在B級1組所属。名人になるためにはB級1組でトップ2になってA級に昇級し、そこでトップになる必要があります。なので名人挑戦者になるのは早くて2023年の3月です。
- 王位:現在タイトルホルダー。豊島二冠の挑戦をうけて防衛戦の真っ最中。2021年8月23日時点で3勝1敗で、あと1つ勝つと防衛です。
- 王座:今年のタイトル戦は挑戦者決定トーナメントで敗戦。一番はやく挑戦が可能なのは2022年9月。現タイトル保有者は永瀬王座。
- 棋王:現在挑戦者決定トーナメント開催中。勝ち残れば2022年3月に挑戦者になる可能性あり。現タイトル保有者は渡辺三冠。
- 叡王:現在挑戦者としてタイトル戦2勝2敗。あと1つ勝てばタイトル奪取。現タイトル保有者は豊島二冠。
- 王将:二次予選を勝ち抜き、挑戦者決定リーグ戦入り。7人によるリーグ戦に勝ち残れば2022年1月に挑戦者になる可能性あり。現タイトル保有者は渡辺三冠。
- 棋聖:現在タイトルホルダー。先日渡辺三冠の挑戦をしりぞけて防衛したばかり。次の防衛戦は2022年6月ごろ。
こんな感じで
と来年の春には6つのタイトルを取る可能性もあるんですね。
いやいや恐るべし。。。
今将棋界は藤井二冠の他に、渡辺三冠、豊島二冠、永瀬王座の3人がタイトルを保有しています。
藤井二冠のすごいところは、勝率の高さ。
今年度の主な棋士の成績を見ると(2021年8月22日終了時点)
- 渡辺三冠:10勝6敗(勝率0.6250)
- 豊島二冠:8勝8敗(書率0.5000)
- 永瀬王座:10勝6敗(勝率0.6250)
- 藤井二冠:22勝4敗(勝率0.8461)勝数、対局数いずれも1位
といかに藤井二冠がぶっちぎっているかがよくわかります。
勝率は5位なのですが、勝ち星が1つしかなく勝率10割が2人もいて、1人は6勝、1人は14勝していますが段位が低いので戦っている相手のレベルがトップ出ない人が多い、という内容を考えると、タイトル戦を戦っていてこの数値は他の3人のタイトルホルダーの成績をみると、これも驚異的です。
ここ数年将棋界はAIが進歩して形勢判断もAIが主流になってきています。
多くの棋士がAI将棋を研究し、AIが示す最善手を研究する傾向が強くなってきているようです。
藤井二冠のすごいところは、指した手を最初はAIは評価しないけど、何億手と時間をかけて計算させると藤井二冠が指した手が最善手と決断されることがあること。
AIよりも早く最善手を指す能力があってまだまだ伸びしろを感じさせてくれるところが藤井二冠の魅力の一つです。
オリンピックが終わって、テレビやネットではコロナ、アフガニスタン、政府批判、豪雨被害など気分がどんよりするニュースで埋め尽くされていますが、大リーグの大谷選手と将棋の藤井二冠のニュースは、その分野を知らなくても何か元気にさせてくれる気がします。
スターでも「スーパースター」の持っている力はすごいですね。。。