48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

なぜ誰かのファンになるのか〜続き

先日こんな投稿をしました。

 

www.almater.jp

 

寝食忘れて夢中になる、ということが最近思い当たらない私は客観的な気分で番組を観ていましたが、「ほんとうに俺にとっていないのだろうか。。。」な〜んて、なんとなく心のどこかに引っかかっていました。

 

理由はわからないけど、対象の一喜一憂が気になってしまうような存在って・・・

 

 

 

ふと最近、「もしかして」と思われる存在が浮かび上がってきました(^^)

 

羽生善治。いわずとしれた将棋界のレジェンドです。(以下”羽生さん”)

(画像:日本将棋連盟より引用)

 

私のブログにも何度か登場していただいている人物の1人。

 

この人の数々の記録はネットを見ればいくらでも見れるのでここでわざわざ記載するのはやめておきます(^^)

 

数々の記録を打ち立てた羽生さんですが、今最も達成してほしい記録が、「タイトル通算100期」。

 

無敵を誇り、A級というリーグ戦最高クラスに在籍のまま亡くなった昭和の巨人、故大山康晴永世十五世名人でさえ通算80期。

 

昭和よりタイトルが増えたので優越について単純比較はできませんが、プロになった将棋棋士が「1度はとりたい」というタイトルを、100期も獲得というのはとてつもない記録。

 

日本棋士連盟発足後2022年10月1日に新四段になった齊藤裕也四段まで334人がプロ棋士となりましたが、タイトル獲得経験者はわずか45人。(タイトル獲得回数。2020年までだがそれ以降新たにタイトルをとった人がいない)

 

タイトルを2桁とった棋士は話題の藤井聡太竜王含めたった9人。

 

その中で100という3桁のタイトル数は、とてつもない金字塔と思います。

 

2018年12月20日、残っていたタイトル竜王を当時の挑戦者だった広瀬章人八段(当時)に奪われて無冠になって以来、ずっとタイトル戦への挑戦者にもならず、長年君臨したA級からの昨年陥落し、「レジェンド羽生の時代は終わった」という声も聞かれるようになってきました。

 

将棋は勝負事ですから、勝たないと意味がなく、そして勝つということがとても大変なビジネスです。

 

殆どの棋士が勝つために必死なプレーを展開していると思われます。

 

 

 

 

羽生さんは、ものすごい強さを発揮するときもあれば、あまりにも簡単にころっと負けてしまうことも少なくありません。格下相手でも、です。

 

将棋のAIがこれほど発達するはるか前に、ほとんどの棋士が「コンピューターが人間に勝てる時代はこない」と断言していた中、羽生さんだけは「いずれいい勝負になるでしょう」と予言していました。

 

そしてAI将棋がプロに勝つようになって、多くの棋士がAI将棋を研究材料にしている中、「AIがすべてではない」「人間だからこその指し方」というものへのこだわりを感じさせる姿勢を見せています。

 

私の勝手な想像ですが、勝ち負けも大事だけど、なにか将棋の世界を広げようということに挑戦しているように見えるんですね。

 

話題の藤井聡太(以下”藤井さん”)にもそんな雰囲気を感じます。目の前の相手を倒す、のではなく、その相手を通じて奥の世界を覗こうとする野心。

 

無限の可能性がある指し手の中で、まだまだ新しい指し手(世界)を発掘していく様は、無限の宇宙で新しい星や生命を探すような感覚を感じます。

 

元王者のプライド、なんてつまらないものは微塵も感じません。ただただ謙虚に盤面に向かって世界を探している姿に見えるんです。

 

それはすごいチャレンジなんじゃないか、というのが私の邪心(^^)

 

やりたくてもなかなかできない自分ですが、「自分の代わりに」という”代理”的な心理が働いて、応援したい気持ちがでているのかもしれません。

 

 

 

 

タイトルから離れて、なにかますます勝手に魅力的に見えてきた羽生さん。

 

最近将棋棋譜をライブで紹介してくれるアプリで、いつも羽生さんの棋譜を見ては、勝てば喜び、負ければがっくり、という一喜一憂を楽しんでいます(^^)

 

そんな羽生さんですが、タイトル戦に再登場の可能性がでてきました。

 

8つのタイトルのうちの1つ「王将戦」。

 

今年の2月、全タイトル保持者だった渡辺名人に藤井さんが挑戦し奪取し、現在は藤井さんがタイトル保持者です。

 

挑戦者になるためには、一次予選、二次予選を勝ち抜いて7人で構成される挑戦者決定リーグでトップの成績をとらなければなりません。

 

このリーグは下位3名が翌年の二次予選に降格するのですが、羽生さんは昨年トップ4に残り、今季も予選は免除されリーグ戦からのシードで参加。

 

そして10月26日、前王将の渡辺名人を破って、なんと4連勝でリーグトップに躍り出ました!

 

あと2つ勝つと挑戦権を得ることができます!

 

残る相手は、永瀬王座と豊島九段、という強敵。

 

対戦成績は、永瀬王座とは4勝12敗、豊島九段とは19勝26敗といずれもちょっと分が悪い。

 

きっと勝ち負けにこだわるでなく、相手を通して新しい世界発見を試みようとすると思うのですが、その結果が勝ちにつながってほしいなぁ、というのが応援する者のわがまま。

 

予定では10月31日に永瀬王座、11月22日に豊島九段と対戦予定。

 

どんな対戦になるか楽しみです(^^)