母、妹と一緒に翌日に控えた父の手術の詳細説明を聞きに病院へいってきました。
自宅を出て病院へ差し掛かったところに母から電話。
「どうした?」
「いや、歩いているのが見えたんで。2階のコンビニの前でコーヒー飲んでます。」
「では、2階でおちあいましょう」
病院の脇は坂道でちょうど2階の待合所から一望できます。
そこでキャリーケースを転がしながら歩いている私の姿をみつけたようです(^^)
私も早めに着いていたのですが、母はさらに早く着いていたようです。
妹はほぼギリギリのタイミングで到着し、父が入院している病棟へ。
パジャマ姿の父はしっかりとした足取りでやってきました。
将棋の藤井聡太がまた勝った、みたいな雑談をしていたところへ先生登場。
明日の手術の内容、手術後に想定されるリスクについて丁寧な説明をいただきました。
1週間前にも説明を母と妹はうけていて、私は直接うけていないのですが、もらってきたという説明書を事前に読んでいたので、その内容はあまり変わっていなかったという印象です。
ガンを根治させるには、現在は手術によって完全切除をすることがもっとも確実な方法であること。
それでもいろいろな要因があって合併症を起こすリスクは存在していること。
がポイントでした。
説明が終わった入院棟を出るとき、自動ドアの向こう側でいつまでも見送っている父、いつまでもエレベータの前で父に手を振っている母を見ると、ふたりともやはり不安はかくせないんだろうなぁ、と感じさせられます。
今回の入院を機に、やたらと気前が良くなった父は「帰りにうまいもん食べていけ。ごちそうしてやる」というものだから、遠慮なくゴチになることにし母、妹と一緒に虎門ランチをすることにしました(^^)
母がいうには祝日のためか新橋からの界隈はほとんどお休みだから、虎ノ門ヒルズなら開いてるんじゃないか、と。
検索したら祝日も営業。
ということで、少し残暑が戻ってきた晴天の下、日傘をかかげた母、妹と歩いて虎ノ門ヒルズへ。
レストランの案内板をみて、母が中華に興味をみせたので3階の虎ノ門横丁へ。
ただ店に行くと母のイメージしていたメニューではなかったようなので、また3人でうろうろと横丁を歩いていたら、母が今度は寿司屋さんの前で立ち止まりました。
妹に要望をきくといつまでたっても決められないので、母の興味のもったところにしよう、ということで、「よしここにしよう」と半ば強引にお店を決定(^^)
お店はこちら「イル・フリージオ」。
塩とオイルの組み合わせでお魚を楽しむ、というレストランです。
お店は通路側に面したカウンター席のみ。
メニューも緊急事態宣言でお酒の提供ができないため、セットのみというラインアップでした。
(一応にぎり単品もあるのですが、握り・ちらし以外のメニューがなかったという意味です)
母は梅寿司、私と妹は竹寿司。
そして母が「せっかくだから食べてみなさい」と限定ばらちらしを1つオーダー。
カウンターの席には、塩とオイルの説明とネタごとの組合せの説明がありました。
比較しないと味の違いはわからないから、このラインアップだけでもすごいと思います(^^)
まずは前菜のバーニャカウダー。
お店は「イタリアン」なので(^^)寿司というメニューですが、前菜はそれらしく。
野菜はシャキシャキしていて、ソースもくどくなく、これだけでビール飲みたいです(^^)
最初に「限定5食」というイタリアンちらしがやってきました。
塩とオイルで味付けしてあるのでこのままいただける、とのこと。
いくらがふんだんに使われていて、いくら好きの私としては嬉しいスタート。
竹寿しの10貫のうち最初の5貫。
右から
- シメサバ:玉藻塩と堀内精油金ごまオイル
- マグロトマト漬け:能登の珠洲竹炭塩と自家製にんにくオイル
- ヤリイカ:イカ墨の塩と生姜オイル
- サーモン:玉藻塩とビオレアオレンジオイル(ギリシャ)
- かんぱち:月の雫の塩とマンゼッラビアンコリッラ(イタリア)
です。
母が「魚の甘みが引き立ってるね」と、上機嫌で目の前にいる厨房のお兄さんに話しかけています。
確かにネタの甘みが楽しめますし、これは新しい感覚です。
よくイカやエビに塩を振っていただくことがありますが、他のネタについては未経験です。
しかもオイル付。
これらのオイル、強い主張はしないけれど、ちょっと存在感がある感じです。
こちら海藻のお椀。
良い塩加減で、美味しいお椀です。
こちら次の5貫。
右から
- ワイン煮穴子:(これは塩、オイルはなし)
- 赤海老:あっちゃんの紅塩とベルガモットオイル(イタリア)
- ほたて:マルドンシーソルト(イギリス)とマカデミアナッツオイル(オーストラリア)
- ズワイガニ:あっちゃんの紅塩とベルガモットオイル(イタリア)
- 白エビ:あっちゃんの紅塩とベルガモットオイル(イタリア)
です。
寿司なら別腹がいくつもある私は、いくらでも食べられる量ですが、冷静になってゆっくりいただくと、それなりのボリュームがあります。
今度自分でも刺し身でやってみようかな。
ただ気をつけないといけないのは塩分過多になる恐れがあること(^^)
ま、醤油でも同じことですけどね。
父のはからいでゴチになりつつ、翌日の手術の成功を祈願。
虎ノ門横丁、始めて横丁の中に入りました。
お酒が提供されていると、なんか楽しそうな空間です。
角打ちでまず一杯飲みながら、どのお店に行くかを決めて、そしてはしごする、そんなスタイルっぽいです。
なんとなくですが、ゴールデン街がモデルになっているのかな、と感じました。
こんな雰囲気。
祝日でお酒がないということもあり、閑散としていました。
もう少し落ち着いてからゆっくりと飲みに来てみたいです。