前回前編では、やっと念願のお昼をゲットして割石坂まできたところまでご紹介しました。
いわゆる箱根路はこれからが本格化します。
東海道でもっともきついと言われた箱根路をこれから通っていきます。
それを歓迎するかのように割石坂から道を離れて山の中の道が増えます。
途中でこのように箱根路についての解説が随所にあって、休憩がてら歴史に思いを馳せる楽しみがあります。
「ほんとうにここ?」と不安になるような道ですが、このようにちゃんと「旧街道だよ」と教えてくれる道標があるので安心です(^^)
最初のマイルストーン、畑宿に到着です。
険しい山を行くのでこの畑宿のような休所がいろいろあったようです。
私の次の目標は「甘酒茶屋」。
いつもは「ただの観光地」程度にしか思っていなかったのですが、いざこうやって箱根の山を登ると、この甘酒茶屋で甘味をとって休憩したい気持ちがぐ〜っと盛り上がってくるのです(^^)
気分は江戸時代の旅人です。
日光のいろは坂を彷彿させる箱根七曲の坂を登っているとこのように、ショートカット的な階段がでてきます。
ちゃんと「旧街道」という標識もあり、ここが元の通りだったことを伺えます。
そう、七曲りの道路の方が全然あとに作られているんですよね。
目標の甘酒茶屋まで1.3キロメートル、ゴールの元箱根までは3キロメートルの標識。
七曲りの道路をつくるだけあって階段がなかなかきついんですね^^;;
自分を奮い立たせます。
「ほんとかよ」と思わせる旧街道(笑)
甘酒橋。
石畳についての解説板です。
わらじで旅をしていた江戸時代の人たちにとって、道がぬかるむ土の道よりは石畳のほうが歩きやすかったんでしょうね。
トレラン用シューズだと少し滑る感じがあるので、歩くのはちょっと注意がいります。
「笈平(おいのたいら)親鸞聖人御旧跡 性信御坊決別之地」。
東国での布教を終えた親鸞が京へ戻る時ここで弟子たちと別れたと言われる記念碑らしいです。
そして!甘酒茶屋に到着しました!!
人気がなくまさかこの日は閉店?と心配しましたが、やっていました(^^)
「営業中」のうれしい文字(^^)
気分はあんこののった団子だったのですが、なかったので甘酒をいただきました。
お店の方に「どちらから登られたんですか?」と訊かれたので、「平塚から歩いてきました(^^)」と答えたところ、目を丸くして「それはお疲れ様でした」と「道中安全」の御札をいただきました。
少し身体が冷えつつあったところだったのでこの温かい甘酒とお茶は生き返る気持ちにさせてくれました。。。
平日日中でしたが数名のお客さんがきていました。
さあ、箱根路の一番の楽しみ(笑)を満喫したのでゴール目指して再スタートです。
この街道の歴史についての解説板。
400年前に作られたコース(^^)
そして続く石畳。
まだ残雪が・・・
「箱根馬子唄碑」。「箱根八里は馬でも越すがこすに越されぬ大井川」という有名な歌が刻まれている記念碑です。
元箱根まで後15分!
広重の絵は芦ノ湖、外輪山、遠くの富士山に加えこの権現坂も描かれています。
そして元箱根に到着〜〜!
平塚から歩くこと40キロメートル・・・いや〜よく歩きました(^^)
もう少し早くついたらこの次の三島宿まで頑張ろうかと思っていましたが、さらに15キロメートル歩くので、4時間近くかかることからこの日は断念しました。
元箱根のバス停にいくとちょうど箱根湯本行きの急行バスがあったのでそれに乗車して、箱根湯本駅へ。
移動時間でWiFiを使いたかったので、ロマンスカーに乗ってデスクワーク開始^^;;
一昔前なら、間違いなくビールとつまみ買って独り宴会を始めていたのですが、酒量・食事量をコントロールしていたこともあり、お茶飲みながらお仕事していました(^^)
次は三島宿になりますが、更新までちょっとお時間をいただきます(^^)