このブログで何度か言及していましたが、ついにウルトラマラソンにデビューしました!
「フルマラソン」は42.195キロメートルを走ることを言いますが、「ウルトラマラソン」はそのフルマラソンを超える距離を走ることをいいます。
50kmと短いものもあればサハラ砂漠を走るサハラマラソンのように7日間230キロメートルというものもあります。
IAU公認記録としては、100キロメートルの男女、48時間の女子で日本人が記録保持者となっています(^^)
さて、私が出場したのは富士五湖を周遊する「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」。
河口湖、西湖、精進湖の3つの湖を回る62キロメートル
山中湖、河口湖、西湖、精進湖の4つの湖を回る100キロメートル
山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖と5つすべての湖を回る118キロメートル
という3つのコースがあり、私は一番短い62キロメートルを選択しました。
(画像:チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン公式ホームページより引用)
今回は応援の2人を含む11名で前泊で参加。
当日の朝5時スタートの100キロメートルに出場する3人をお見送り。
まだ外は暗く小雨模様でなかなか寒かったです。
こちらは62キロメートル組。朝7時15分スタートなのでもう明るくなっていました。
ちなみに左から3番めの女性はこの大会女性3位で表彰され、右側の男性は過去に118キロメートル、100キロメートルを走破しているツワモノたちです^^;;
ピンぼけですが(笑)スタート直前の様子。
どういうわけかスタートライン直前で、ほぼ先頭集団からのスタート。
スタートしていきなり登り、そして途中信号でストップ!フルマラソンのレースだと道路を封鎖することが多いので、信号が有効になっているレースは実は初めて^^;;
あっという間に先頭においていかれます(笑)
2キロメートル弱進むと今度は長い下りになります。これは快適。
しかしここが快適な下りということは帰路はきつい上り坂を意味することに気づくとちと気分が萎える(笑)
この日は気温が上がらず、手足の感覚があまりないくらいで、ランニング用グローブ(手袋)をもってこなかったことをすごく後悔しました。
5キロをすぎたところで街なかにでます。
このあたりは1キロメートル6分ちょっと、と私にしては少し早いペースで走れています。
10キロ手前で河口湖大橋を渡り、1つ目の湖河口湖とご対面です。向こう岸は桜がいっぱい。この時期にほぼ満開なので、東京に比べて3週間ほど遅いタイミングですね。
ちょっとした桜並木でのランです。
こちら給水・給食のエイド。この大会では紙コップが廃止されたため、自分でマイポット及びマイグラスを持っていき、自分で給水をします。
走っているとエネルギーが必要となりますので、こういった食事も用意されています。
このエイドではミニトマトをいただきました。
そして持ってきたアミノ酸ジェルの大きいパックをここで補給。
やっと距離表示が出てきました。これがないと走っていて距離感がつかめないので、助かります。
こちらのエイドでは山梨名物のお菓子が振る舞われていました。信玄棒をいただいたのですがなかなか美味しかったのでお土産で翌日買っていきました(^^)
このオレンジはとてもありがたい(^^) 実はエイドでは手軽に取れる炭水化物としてパンなどの小麦粉系が多いんですね。私は運動誘発性小麦アレルギーなのでそれらを食べることができないので、こういった果物は助かります。糖分の補給にもなります。
なぜかアルフォート(笑)
このエイドで河口湖と別れ西湖に向かうのですが、2キロメートルほどずっと登りが続く難所の一つです。
ペースを少し落としてゆっくりと走り上がります。
そして西湖到着。大学生のころ、サークルの合宿できたのですが、ボート遊びをみんなとやっていてこの西湖のど真ん中に飛び込んでおぼれかけた思い出の湖です(笑)生まれてはじめて「死ぬかもしれない」と感じた事件でした・・・
西湖につくと20キロメートルの表示。ほぼ3分の1まできました。足は順調です(^^)
22.5キロメートルあたりのエイドでは、山梨のういろうがキットカットと一緒に配られていました。
紹介ビデオで推奨されていたレーズンと一緒に。
吉田のうどんも提供されていました。私は食べられないのでスルーしましたが、ここ食べた人の評判はいまいちだったようです^^;;
25キロメートル通過。昨年の富山のフルマラソンではここで足がいっぱいになってしまいました。でも今回はまだまだ元気(^^)むしろ走っていることが楽しく感じられる、いわゆる「ランニングハイ」状態だったかもしれません。
なのでこういった苔に覆われた風景を楽しむ余裕も(笑)
青木ヶ原樹海まできました。西湖から精進湖へは基本下り坂で、ほどよい傾斜で推進力を生んでくれるのでほんと気持ちよく走れていました。
途中仲間の健脚2人が早くも精進湖を回って戻りに入ってくるところに遭遇!はやいなぁ〜〜〜。
でも私のランの目的は「タイム」ではなく「走ること」そのものにあります。タイムは気にしないでこの走っていることを楽しもうと気持ちを再確認。
きました、精進湖!
精進湖沿いはこのように歩道のほとんどないところを走ります。ペースのアップダウンができる余裕はないので、1列になって粛々と走ります(^^)
そして30キロメートルを通過。足はまだ元気でランナーズハイが続いています(^^)
ただ寒くて手がかじかんでしまって、それがきつかったです。
30キロメートル地点あたりのエイドでは、シークレットフーズとしてエクレアが配られていました。
皮は小麦ですが、「これくらいならいいか!」と思わず手が伸びてしまった(笑)
いや〜、めっちゃ美味しかった(^^)
このあと、応援組が途中リタイアした人と一緒にいるところに遭遇。みんなを応援しにきてくれたらしいです。いや^、この応援、めっちゃ励みになりました(^^)
足はまだ元気です!
全体で62キロメートルなので、半分を超えたことになります。
実質の折り返し地点にあるエイドです。ここから戻りの行程に入ります。
ここで「黒玉」というお菓子をいただきました。羊羹で包まれたお菓子です。
精進湖から西湖への登りを乗り切ってついに40キロメートルに到達。
この先のエイドで休憩。ドーピング(アミノ酸のジェル(笑))効果が切れてきたので補給。そしてさすがに足に張りがでてきました。上り坂がこたえたかも。
いつもならあと2キロメートルでゴール。この状態ならラストまで一気に頑張れそうです。ということは、きっとフルマラソンの距離だったら、結構楽しめた状態でゴールできそうな気がしました。成長したなぁ(笑)
エイドで10分ちょっとストレッチしながら休憩して、再スタート。
もう少しで西湖ともお別れです。この後は西湖から河口湖への長い下り坂なので、その推進力を使っていいペースを作りたい。
行きはこの逆で登っていたんですね。でも足がだんだん言うことをきかなくってきて、下り坂にも関わらずペースが上がらなくなってきました。
50キロメートルに到達。奥に見えるのは河口湖です。
このあたりから歩く距離が長くなってきました。ペースも1キロ8分から9分とがっくり下がります。
ゴールが待ち遠しいところなので、河口湖の大きさが恨めしく思えてきます(笑)
街なかにでてきてやっと55キロメートル。後7キロメートルです。もうこのあたりではほとんど走れなくなりました。まだ足を痛めているわけではないのですが、足のスタミナが切れた感じです。
走れば7キロメートルなんてことない距離ですが、歩くとなると結構時間かかりますね。
寒かったので早く宿舎のお風呂に入りたい。。。
残り5キロメートルでのエイドで、バナナがあって助かりました。体全体がエネルギー切れになっている感じがあり、寒さでエンジンが動かないような硬さを感じます。
ここから地獄の上り坂・・・残り距離のカウントダウン開始です。
あと4キロ!まだ登る!
残り3キロ!まだまだ登る!
残り2キロ!登りがやっと終わってあとは下り坂。一気にいきたいけど、足が動かないT_T
フォーム改造してから痛めることがなかった腸脛靭帯がさすがに痛くなり始めました。このままやると怪我しそう、という恐怖感との戦い。。。
残り1キロ!おいしい下り坂!でも動かない!それでも最後少しでも走ろうと思って賢明に身体を前に倒して推進力をつけてみようと試みます。
そしてついにゴール!ゴールでは先にゴールした人たちが応援に来てくれていました!ありがたや〜〜。8時間30分24秒でした。
(ちなみに優勝者は4時間41分44秒。化け物ですね(笑))
62キロメートル完走しました。生まれてはじめての距離。そして足が元気でいられた距離も50キロメートルと最長距離を実現。腸脛靭帯もなんとか持ちこたえ怪我をせずに完走できました。
コロナに感染して直前に2週間以上走れなくなったのは痛かったですが、このゴールはそれも克服できたと思っていいだろう、と自分で自分を褒めてあげます(^^)
こんな感じでゴールしたようです(笑)
ゴール後に振る舞われた豚汁が格別に美味しかったぁ(^^)
そして宿について入ったお風呂がこれまた格別に気持ちよかったです。
このレースに向けて、数ヶ月トレーニング、食事、生活習慣などいろいろ取り組んできたので、こうやって怪我なく無事完走できたことは、その成果と思っていいでしょうね。
秋のフルマラソンが楽しみになってきました。
フルマラソンもろくに走れないおっさんが、56歳を目前にしてのウルトラマラソンデビューという無謀な挑戦でしたが、トレーニングを積み重ねることでできなかったことができるようになったことは、自分でも驚きです。
来年もまた出たくなってきました。