このブログでも何度か申し上げてるのですが、私は学生時代でいちばん苦手な科目の一つが「日本史」でした。
英語、国語、歴史・・・
3大苦手科目です^^;;
そんな私が社会人になって日本史に興味を持つようになり、歴史に関する書籍や漫画をよく読むようになりました。
歴史の好きな社会人の方々に「どの時代が好きですか」と聞くと、多くの人が信長、秀吉、家康が活躍した安土桃山時代から江戸時代初期にかけてか、幕末のころをあげるのではないかと思います。
ちょっと古いですがniftyが2014年に調査したデータによると、1位は安土桃山時代、2位は江戸時代だったそうです。(特になし、をのぞく)
江戸時代は、家康が豊臣一族を滅ぼして天下統一するところと、明治維新のヒーローたちが跋扈する幕末を含んでいるからと思われます。
私も若い頃は、戦国時代の信長、秀吉、家康に、幕末の坂本龍馬や西郷隆盛らにあこがれたものです。
ヒーローに憧れる、という感じでしょうか。
でも今は正直あまりそれほどの興味を持たなくなってきてます。
一番大きいのは「飽きてきた」ということでしょうけど(笑)自分の生き方で求めているのが「ヒーローではなくなった」ところも大きな理由だと思います。
ではいつの時代に関心があるのか・・・縄文時代です(^^)
先日NHKの「歴史探偵」という番組で昨年開設以来初めて縄文時代をテーマに取り上げてくれました。
縄文時代は約15,000年前から2,500年前くらいまでの12,500年くらいの期間をさします。
なんと弥生時代以降の2,500年より全然長いんですね。
(画像:NHK「歴史探偵」より引用)
縄文時代というと、「狩猟生活」「土偶」「放浪生活」みたいなイメージを持っている人が少なくないでしょうね。
ところがここ最近縄文時代の研究が進んで、これまでのイメージから一新する時代であった可能性がとても高くなってきた、といいます。
私が縄文時代が好きなのは、「新しいことがどんどん見つかる」からなんです。
今までのイメージ→最近の有力学説、と並べてみましょう。
●狩猟生活 → 13,000年前にはすでに定住生活が始まっていた可能性が高い
●食料は狩った動物や採取した木の実 → それだけでなく、麦などを栽培していた可能性あり
●森は自然のまま活用 → 伐採などをして森の管理をしていた可能性あり
●道具は土器 → 高度な技術で笹を編み込んだかごなど、土器以外の道具作りに高い技術があった。漆もすでに使われていた模様。
弥生時代からと言われていた生活習慣がすでに縄文時代には備わっていたことが最近の研究で明らかになってきているそうなんです。
私は縄文時代に関心を持つようになってから、今のSDG'sの社会のお手本かもしれない、と感じるようになってきました。
自然を壊すほどのパワーはないにしろ、当時から資源を大切にする、維持していくための活動をしていたらしいことが、研究で明らかになってきてるようです。
現実彼らはその文化で1万2千年以上生き続けることができた、という実績があります。
現代では1万年どころか、数十年で地球環境破壊の恐れがあります。
まあ、今の社会から縄文時代に戻るなんていうのは到底できる気がしないのですが、縄文時代の人たちがどんな生活を送っていたのかを知ることで、我々が今から何ができるのかを考えるヒントが得られるかもしれません。
縄文時代には文字がなかったため、発掘された遺跡から当時を推測することしかできません。
「物言わぬ遺跡」が何を我々に語ってくれるのか、そこから我々が何を学べるのか、今後の動向が楽しみです。