今回の課題図書はこちら。著名な落合陽一氏による「忘れる読書」。
一言で言えば「読書の指南書」、でしょうか。
父落合信彦氏の影響や、本人の好奇心・関心が大きな力となって学生時代からよく本を読んでいたという著者。
中学生でニーチェを読んでいたなんて、同世代の自分が野球に明け暮れていたことを思い浮かべると信じられない光景です(笑)
デジタル時代になって、これまで「なにか新しい”モノ”」というハードを作ることが発展の原動力であったのが、「新しい”モノ”と”何を”」するかというソフトが主軸になり、これから必要となっていくのは”教養”である、その”教養”を提供する材料としては「本」が最も優れた媒体である、と著者はときます。
なので、「本の読み方を知ることは教養を手に入れる力を身につけることと同じ」という視点で、著者なりの読み方、読んできた本を紹介してくれているのが本書です。
読書の手段をどこにおくか、で本書に対するスタンスは変わってくると思います。
エンターテイメント重視で「楽しむ」ことが主であれば、小説などがメインになるかもしれません。
ノウハウを身に着けたいと思うのであれば、ハウツー本などになるでしょう。
成功した人を真似て自分も近づきたいと思うと、自己啓発の本が中心かな。
専門性を高めたければ専門書になるでしょう。
どれも読書の目的として成り立つ動機です。
私は過去のブログでも何度か触れましたが、若い頃は本を読むのが苦手で活字が苦手でした。歌を聴いても歌詞を覚えるのが苦手。文系が苦手だから理系、みたいなところがありました^^;;
前職で管理職になったときに同僚から「新しいことをやるなら勉強しないと」とたしなめられ、その自分にビジネス書を読んでいた時期がありましたが、そのポジションから離れたらまた本とは疎遠になりました。
それでも高杉良や江上剛といった企業小説にハマっていたときもあります。
それでも転機は会社辞めてビジネススクールに通うようになってからでしょうか。毎週のように課題図書があったことや、学友が主宰する読書会(今も続いている)に参加するようになってから、読む本が増えました。
ビジネススクール時代は、自己啓発系やビジネス書が中心でした。
今は読書会で紹介された本を中心に、小説、思想系が多くなってきました。
小説は楽しむもの、思想系は教養的な位置づけです。
なので、本書著者のいう「教養をみにつけるため」というスタンスはあながち外れてはいないんですね。
本書では多くの著作が紹介されていましたが、ほとんど読んだことがありませんでした^^;;
いや〜教養の薄さ露呈です(笑)
なので、早速紹介された本をExcelでリストにしました。定価だと高いから古本でいいや、と思って定価とこの時点での中古価格もリスト。
中古といえば東京には神保町という大古本街があり、以前より少なくなったとはいえまだまだ多くの古書店があります。
そういえば中高生のときは馴染みの楽器やが御茶ノ水にあったし、浪人時代は神保町の近くに校舎があったので、学生時代はこのあたりをよく歩いていました(^^)
本屋の紹介がないかな、と思ってネット探したらマップがありました。
私はこれをA3で両面に印刷して折りたたんで、先程のリストと一緒に文庫本に挟んでいます(^^)
偶然にも今「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズを読んでいるので(ビブリア古書堂は文字通り古本屋さんです)、休日に古本屋巡りでもしてみようかな。
意味がわからなくてもいいから乱読、ということをやってもいいかな、とこの本を読んでふと思いつき。「岩波100冊」は面白い目標になるかも。。。
中学生のときに「岩波文庫はとっつきにくい」という印象を持ってしまい、自然と遠のいていましたが、いい年になったんだからやってみてもいいかな。(笑)
著者は同じ高校で後輩にあたりますが(もちろん、面識はありません(笑))、私はこの本を通じて後輩からいろいろ教えてもらった気がします。
問題は時間をどう捻出するか、だ(^^)