将棋界の新旧スターが対決することで注目が集まっていた将棋の王将戦。
”新”スターの藤井五冠が”旧”スターの羽生九段を破り4勝2敗として、自らもっていた王将のタイトルを防衛し幕を閉じました。
このブログで何度も書いてきたように羽生九段を応援している私としては残念な結果ですが、一方で藤井五冠の強さに感服もしました(^^)
ここ最近の藤井五冠は忙しい(^^)
2月23日には朝日杯将棋オープン戦という大会で1日で準決勝、決勝と2局戦い見事に優勝をとげています。
2月25日〜26日は王将戦第5局で羽生九段と対戦し勝利。防衛まであと1勝にせまる。
3月2日は名人戦に挑戦するためのリーグ戦でA級の対局で勝利。挑戦者を巡って広瀬八段とプレーオフを後日することに。
3月5日 渡辺名人・棋王に挑戦している棋王戦の第3局で終盤まさかの見落としで敗戦。勝てば棋王奪取だったのですが、おあずけです。
3月8日 名人戦の挑戦権をかけて広瀬八段とプレーオフを戦い見事に勝利し、名人への挑戦権を獲得。
3月11日〜12日 王将戦第6局で羽生九段に勝利し、王将を防衛。
藤井五冠2勝、渡辺名人・棋王1勝で迎える棋王戦の第4局は3月19日に開催予定。
藤井五冠が勝てば羽生九段以来の六冠、かつ最年少記録更新を達成します。
藤井五冠と渡辺名人・棋王の対戦は、藤井五冠12勝、渡辺名人・棋王2勝とちょっと渡辺名人・棋王には分が悪い。。。
渡辺名人・棋王が持っているもう一つのタイトル「名人」にも藤井五冠が挑戦することになり、渡辺名人・棋王は正念場が続きます。
実はNHKが主催していて唯一テレビで全棋戦が放映されるNHK杯という棋戦があるのですが、今年は藤井五冠がついに決勝に進出しました。
無敵の感がある藤井五冠は不思議とこのNHK杯との相性が悪く、これまでは初戦または第2戦くらいで敗退することが多かったのですが、とうとう今年戴冠のチャンスがきました。
ちなみにNHK杯は過去71回開催されていて、2回以上優勝した棋士は10人しかいません(2021年度現在)。その中でも11回優勝して唯一の名誉NHK杯選手権者(10回以上優勝が必要)という称号をもっているのが羽生九段(^^)やっぱ羽生さんすごい(笑)
日本将棋連盟に掲載されている各タイトルホルダーおよび主な棋戦の優勝者の顔ぶれがどんどん藤井さんの写真で埋まってきてます。
羽生九段の「通算タイトル100期」という偉業はお預けとなりました。
昭和の怪物大山康晴永世15世名人は56歳すぎてタイトルを奪取(王将戦)してますから、羽生さんもまだまだ(^^)
大山康晴永世15世名人は昭和34年から昭和42年までの9年間で2回だけタイトルを失いましたが、それ以外はすべてのタイトルを持ち続けたという怪物です^^;;
将棋では昭和の怪物大山永世15世名人、平成の怪物羽生九段、令和の怪物藤井五冠、というところでしょうか(^^)
話がだいぶ脱線しましたが、羽生九段が挑戦した王将戦はどれもハイレベルで見ごたえのある棋戦ばかりで、観ている方がかなり楽しむことができました。
まずはすごい戦いを見せてくれた両棋士に拍手です(^^)お疲れさまでした。
追)王将戦で勝利した棋士はメディア向けに記念写真をとる習慣がいつのころからか始まったのですが、この写真は第4局に羽生九段が勝利したときのもの(^^)