48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

史上最年少四冠

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(画像:Youtube TBS Newsチャンネルより引用)

 

13日の夕方、実家で父と「藤井聡太が勝ったらきっとニュース速報ででてくるよ」なんて話をしていたまさにそのときに、観ていたテレビで「史上最年少四冠誕生」という速報が表示されました。

 

将棋界の若きスター藤井聡太棋士が将棋界で最も格が高い竜王というタイトルを、しかも4連勝で奪取してしまいました。

 

藤井棋士については、8月にもこのブログで「どこまでいくんだろう」ということで紹介させていただきました。

 

www.almater.jp

 

その時のブログで将棋界の8つのタイトルの行方についてこんな記載をしました。

 

  • 竜王:現在挑戦者決定三番勝負にでていて1勝0敗。あと1つ勝てば挑戦者に決定する。現タイトル保有者は豊島二冠。
  • 名人:現在B級1組所属。名人になるためにはB級1組でトップ2になってA級に昇級し、そこでトップになる必要があります。なので名人挑戦者になるのは早くて2023年の3月です。
  • 王位:現在タイトルホルダー。豊島二冠の挑戦をうけて防衛戦の真っ最中。2021年8月23日時点で3勝1敗で、あと1つ勝つと防衛です。
  • 王座:今年のタイトル戦は挑戦者決定トーナメントで敗戦。一番はやく挑戦が可能なのは2022年9月。現タイトル保有者は永瀬王座。
  • 棋王:現在挑戦者決定トーナメント開催中。勝ち残れば2022年3月に挑戦者になる可能性あり。現タイトル保有者は渡辺三冠。
  • 叡王:現在挑戦者としてタイトル戦2勝2敗。あと1つ勝てばタイトル奪取。現タイトル保有者は豊島二冠。
  • 王将:二次予選を勝ち抜き、挑戦者決定リーグ戦入り。7人によるリーグ戦に勝ち残れば2022年1月に挑戦者になる可能性あり。現タイトル保有者は渡辺三冠。
  • 棋聖:現在タイトルホルダー。先日渡辺三冠の挑戦をしりぞけて防衛したばかり。次の防衛戦は2022年6月ごろ。

 

3ヶ月近く経ってこれがどうなったでしょう。

 

  • 竜王:あと1つ勝てば挑戦者に決定する。→ タイトル奪取
  • 名人:現在B級1組所属。名人挑戦者になるのは早くて2023年の3月です。→ B級1組で全13試合のうち7試合終わって6勝1敗で2位。このままいくと来年A級に昇級して2023年3月に名人挑戦の可能性あり。
  • 王位:現在タイトルホルダー。あと1つ勝つと防衛です。→ 防衛
  • 王座:今年のタイトル戦は挑戦者決定トーナメントで敗戦。タイトル獲得は最短で2022年9月。
  • 棋王:現在挑戦者決定トーナメント勝ち残れば2022年3月に挑戦者になる可能性あり。→ トーナメント2回戦で敗退。タイトル獲得は最短で2023年2月
  • 叡王:あと1つ勝てばタイトル奪取。→ タイトル奪取
  • 王将:7人による挑戦者決定リーグ戦入り。→現在4勝0敗でトップ。2022年1月に挑戦者になる可能性あり。
  • 棋聖:現在タイトルホルダー。次の防衛戦は2022年6月ごろ。

 

実は王将というタイトルにも挑戦者に最も近いところにあり、来春には五冠になる可能性があります。

 

当時豊島棋士竜王叡王の2冠を保持し、王位の挑戦者になったことで、「藤井vs豊島19連戦」と話題になりましたが、終わってみたら、すべて藤井棋士がタイトルを獲得。

 

今年6月王位戦第1戦終了時点までは藤井棋士は豊島棋士に1勝7敗とまったく勝てなかったのですが、そこからは10勝2敗と完全に逆転。

 

苦手な棋士が1人いなくなった印象です。

 

ちなみに通算成績で藤井棋士に2つ以上勝ち越している棋士は深浦棋士(3勝1敗)だけなんですね。

 

1回しか戦っていない2人を除くと1つ負け越しているのもわずか2人。

 

今年の成績は(2021年11月12日現在)

  • 対局数:1位(46局) 2位は35局
  • 勝利数:1位(39勝) 2位は26勝
  • 勝率:3位(0.848) 1位は1勝0敗の2人なので藤井棋士は実質1位。次位は0.800。
  • 連勝:1位(19連勝) 2位は12連勝

 

と全項目について次位にぶっちぎりの差をつけて1位(実質含め)であることがわかります。

 

 

 

いや〜強すぎ(笑)

 

これでまだ十代というから驚きです。

 

”平成の天才”羽生善治九段も当時全タイトルである七冠をとったのは26歳。

 

今は全タイトルは八つありますが、「八冠独占」もここ2〜3年でありうるかもしれません。

 

平成の将棋界を牽引してきた羽生世代(1970年前後生まれ)も47歳になる2017年まではタイトルホルダーを生み出していました。

 

十代からトップに上り詰めた藤井棋士が”令和の天才”として長く将棋界に君臨しそうな勢いですね。

 

 

 

藤井棋士にはスキがなさそうですが、実は苦手としている棋戦があります。

 

NHK杯

 

毎週日曜日10時半からEテレで放送される、NHK主催のトーナメント棋戦です。

 

持ち時間は10分でその後は1手30秒以内にささなければならない早指しと言われる棋戦になります。

 

A級、B級1組、タイトルホルダーはシードされ初戦からトーナメントに出場できますが、多くの棋士は予選会に勝ち残らないと本戦に出場できません。

 

数少ない全国放送に出場できるため、棋士にとっても知名度をあげる貴重な棋戦となっています。

 

初出場した2017年は予選会からだった藤井棋士は予選を期待通り3連勝して本戦出場を果たします。

 

順調に1回戦、2回戦を勝ち残ったのですが、3回戦で敗退します。

 

それ以降シードで出場するようになったのですが、2018年は2回戦、2019年は1回戦、2020年は2回戦、2回戦からのシード出場だった今年も初戦で敗退。

 

本戦での成績は4勝5敗と負け越しているんです。

 

これだけ強い藤井棋士だけど苦手な棋戦があるんですね(^^)