今回の読書会の課題図書はこちら。読書会自体は葬儀の直後ということもあり欠席させていただきましたが、本はちゃんと読んだのでまとめてみました。
本の内容としては、タイトルそのものです。
最近の若者はゲームばっかりで本読まなくなったよなぁ、と言っている人たちが、いかに自分の勝手な思い込みや印象だけで若い人を評価しているか、ということを最初にダメ出ししています(^^)
著者はその根拠となるデータをちゃんと示していて、明らかにこの本のタイトル通りだな、ということがよくわかります。
ここで終わると、「え、それだけ?」ですが、この本はさらに突っ込んでいきます。
”若者”の対象を「10代」に絞っていろいろな角度から若者の読書に切り込んでいきます。
・売れる本のパターン
・児童書と若者
・なぜ大学生は読まないのか
・遺伝と努力
売れる本のパターンがどうもあるらしい。すなわち、ヒット作には、話の内容と展開にあるパターンが織り込まれていることが多いらしい、という。
これ”逆”が正しいかは別です(^^) 売れるパターンを折り込めば売れるか、というとそうとは言っていないんですね。
児童書って子供、すなわち小学生までの本というイメージがありますが、どうも「児童書ジャンル」の本が中学生でも読まれるようになった、というのが大きな変化らしいです。
たかが3年といいますが、この頃の3年は隔世の感があるくらい年齢の壁が高いですから、変化としてはとても大きい、というのが著者の見解。
なぜ大学生は本を読まないのか。実は読書率は、小学生、中学生、高校生、大学生の中では大学生が圧倒的に低い(^^)
一つは学校で強制的に読まされることが大学になるとほぼなくなる、という背景もあるだろう、とのこと。
それにからんで、実は読書できる人って、遺伝というか先天的な要素もあるんじゃないか、という見解も示しています。
私は読書が苦手でしたが、年齢が40超えて後半になってから読むようになった気がします。でも読書量がすごい友人たちのようには数はこなせません。
先天的なものか、と思うとちょっと自分の罪深さが薄くなる気分です(笑)
読書、という活動に対して新鮮な視点をもらいました。
とても興味深い視点なのですが、本書では今の若い人たちが興味をもつ色々な本を解説付きで紹介している章が全体の半分くらいを占めていて、それらに興味がもてなかった私は、その部分をほとんど飛ばしてしまいました(笑)
そこは私の残念な所。^^;;
好奇心は持つに越したことはないのですが、ここで紹介された”若者にうける本”というのは、どうも私の好みとはちょっと違いそうな印象。う〜ん、年とったかぁ(笑)