「サグラダ・ファミリア2023〜ガウディ100年の謎に迫る」というタイトルを見て、先日読書会で読んだ本を思い出し、どうアップデートされたのかに関心がでました。
140年以上も建築が続くサグラダ・ファミリア。天才建築家ガウディが設計したけど、その詳細な設計図はなく、後を継いだ人たちが、残された少ない資料を元に”ガウディの意志”を”想像”し、入場料と寄付金で集まった費用を建築資金として、今なお建築が続いています。
2021年に45年ぶりとなる新しい塔「マリアの塔」が完成しました。
NHKはこのサグラダ・ファミリアの建築を40年取材してきたそうです。
今回は特別許可を得て撮影したドローン映像が、サクラダ・ファミリアの建築の様子をよりリアルに伝えてくれます。
現在は、完成すれば172メートルという世界一高い教会となる「イエスの塔」の建設が2026年の完成を目標に進んでいます。
高さを実現するにしても壁が厚いとその重みに土台が耐えられず、薄いと風や地震に耐えられない、というジレンマに陥るチーム。
チームは「ガウディは常に新しいことを取り入れてきた」という共通の理解があり、ここで石の材料を徹底的に調査。また、世界の建築技術の最前線も調査します。
そこで壁に金属の軸を入れる工法が有効であるという結論にいたり、早速導入します。その建築精度はこまかく、1ミリ単位の精度で組み上げていくらしいです。
困難にぶつかったときに、一度「ゼロに立ち返る」ことで新しい突破口を開いていました。
「ガウディの伝言」の著者である外尾悦郎氏は今なお、塔内部のデザインを担当しており、その奮闘ぶりの一部も番組で紹介されていました。
外尾氏もデザインで苦労します。
やや離れた場所に位置する試作品をつくる現場にて、あたらしいモニュメントを取り付けてみるけど、納得がいかず、ボツにするシーンがありました。
ここでも外尾氏は「だめなら、まだゼロに戻って考え直すだけです」と言っていたのが印象的でした。
うまく行かないときはゼロに戻る、って言うは易しですが、気持ち的にはそう簡単ではないですよね。
なんとかこれまで積み重ねてきたものを活用できないか、と考えてしまいがち。
ただ、どこで進むべき道から外れたかわからないときは、一旦振り出しに戻る方が実は的確で早いかもしれません。
父が亡くなって以来、妹が感情的に不安定になっており、あらぬ誤解をされてコミュニケーションが難儀している最近。こういうときは、理屈が通らないので、話がかみあわず、少々滅入っているのが正直なところ^^;;
ガウディは生前、こうもいっていたそうです。
「諸君。神は完成を急がない。明日はもっといい仕事をしよう」
北海道の資産売却のタイミングが少々気にはなりますが、それでも1日、2日を争うほど急いでいるわけでもないですし、今後のことを考えれば感情のしこりを残さないほうがいいので、妹の感情に正面から向き合うことを続けていこうと思います。
オープンタスクはとっとと片付けたい質(たち)の私ですが、ここは”片付ける”ことではなく、”解決”することに注力。肝っ玉小さい私がどれだけ頑張れるか、甚だ不安ではあります^^;;
とある日の昼食。(ぴんぼけ・・・)
実家からなすとオクラをもらったので、始めて煮浸し作ってみました。2食分作って、半分は夕飯用に(^^)