48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

うわっ!

さてさて。

 

ニトリで買い物をしていたときに、スマホがブルブル。ここまでが前回の流れ。

 

手に取るとハウスメイトから。「どうした、なにかあったか」と独り言いいながら電話に出てみた。

 

はっしーさん、火事!」

「えーー!!」

「近くの食堂の裏のアパートから出火したみたい」

「〇〇さん、すぐに避難して!怪我はない?」

「もうハウスからでているので私は大丈夫。ハウスは私1人だったから、他の人も大丈夫だと思う」

「うちのハウスは?」

「今のところは大丈夫だけど、消防署に電話がつながらないみたいで、まだ消防車がきていない」

「わかりました、すぐに帰宅します!」

 

まじですか・・・先日、関東大震災のときに火災被害が広がったのは火の粉が原因の一つだった、というNHKスペシャルを見たばかりで、もし火の粉がハウスにかかったら、と思うと気が気でない。

 

まず、シェアハウスのオーナーに連絡。オーナーも新宿近辺にいらっしゃったそうで、現地で落ち合うことに。

 

こちらは買うものは決まっていたので、急いで会計してニトリを飛び出しました。Google mapで一番早く帰れる方法を検索。新宿三丁目駅まで地下道で行き、一駅電車にのっていくのがいいらしい。

 

ハウスメイトの電話ではまだ消防車が来ていない、とのこと。火の粉が飛んで延焼したらまずい・・・あ〜今家にいたら高圧洗浄機つかってハウスに水かけくるんだが・・・そんなことを思うと電車に乗っていても落ち着けません。。。

 

最寄り駅について徒歩でハウスに向かいます。途中防衛省の脇を歩くのですが、気のせいか焦げ臭い。

 

ハウス近くのマンションに消防車が止まっていてそこから100メートルくらい先にあるハウスまでホースが伸びていました。

 

いつも利用している正面はすでに規制線が貼られていて入ることができません。

 

ちょうどそこでオーナーさんと会うことができました。

 

消防車がすでにきて消火活動をしていたので、延焼するリスクはだいぶ小さくなり、オーナーさんもその状況を確認して、「たぶん大丈夫でしょう」と予定していた用事に向かいました。

 

私は裏手からハウスにアクセスを試みます。

 

裏手の道路も規制線が貼られていたのですが、「そこのマンションの住民です」とちょいとウソついて(おまわりさん、ごめんなさい^^;;)侵入。

 

規制エリアを抜けて裏道からハウスにアクセス。

 

電話をくれたハウスメイトにも会えました。

 

そして火災の方向に目を向けると・・・

 

右側の白い家から煙がでています。実は火元はその奥にある古いアパートだそうで、白い家は延焼してしまったようです。

 

規制線が結ばれている木は、我がハウスの木です!

 

真ん中にみえる紅葉した葉がある木が、我がハウスの桜の木なんです。そう、隣の隣まで延焼していたんですね。

 

 

近くによってみると・・・煙がもくもく・・・

 

動画がこちら。

youtube.com

 

かなり窓から勢いよく煙が出てくる様子がわかります。火元のアパートは我がシェアハウスと同じくらい古い建物で、火が出てあっというまに燃えてしまったようです。

 

翌日に撮影したものですが、火元となったアパートの2階。窓がなくなっているところから火の勢いが強かったことが想像されます。

 

延焼した隣の家とはこんなに近く、猛烈な火が隣に吹き付けて延焼してしまったようです。

 

 

 

延焼はしてしまったものの、火がでてから1時間ちょっとで鎮火。我がハウスはなんとか無事でした(ホッ)

 

我が家の木にくくられていた規制線は翌日まで使われていて、火災原因の調査のため2日ほど警察や消防署の方が出入りされていました。

 

さて、火災当日。鎮火が確認されるまではずっとハウスに入れず、予定していた業務ができなかったのは仕方ないのですが、その日の夜ハウスメイトたちと話していたときのこと。

 

「被害に遭われた方々は気の毒だよね」という話から「保険入ってるのかな」と保険の話に。

 

「そういえばハウスメイトの〇〇さんが『保険屋さんから連絡こないんです』といってたよ」ととあるハウスメイトがふと漏らしたこの言葉がきっかけになりました。

 

たまたま〇〇さんはそこにいなかったのですが、「そういえば最近私も保険屋さんから連絡ないな」と複数のハウスメイトが次々に・・・

 

あれ?俺は大丈夫か、と思って調べてみると、最新保険有効期限が今年の6月18日で切れている!銀行口座の引き落としの履歴をみても、今年は引き落とされていない・・・

 

ということは、今保険がかかっていない・・・(!!!!)

 

「ちょっとみんな確認してみて」とそこにいた数人のハウスメイトたちに確認してもらいました。

 

するとなんと全員保険の有効期限がきれたまま。

 

シェアハウスでの保険についてちょっと言及しておきます。

 

基本火災保険は自分の所有物に対して万が一の火災や水害などの事態に備えて、「所有者」がかける保険です。シェアハウスの建物にはオーナーが火災保険をかけているので、住人はオーナーから保険をかけることを強要される筋合いはありません。

 

一般賃貸でもそうですが、個人の所有物に300万円も保障をするような高額な火災保険に入るよう強制してくるところがあります。間に入っている管理会社(あるいは管理人)が保険契約代理人の資格をもっていたりすると、保険契約成立によってキックバックがあるので、保険加入をせまってくることもあります。

 

シェアハウスにいる人達は、まず保障しておきたい額はそんなに大きくありません。だからそもそも額はそんなに大きい必要がないんです。しかもそれは個人の裁量ですから、加入を強制されるなんてもってのほか。

 

ところが、オーナーとして困ることが一つ。利用者の過失によって火災で物件が消失した場合、建物は自分が入っている火災保険でカバーできますが、新しく「賃貸事業」を始めるまで事業ができません。この間の事業損失は「損害」になるため、「損害賠償」を請求してくることがあります。

 

この損害賠償は事業損失を補填するものですから、まあいい額になり、一般には支払いが困難だし、しかも火災保険ではカバーしません。

 

ではどうするか。火災保険によっては「オプション」として「借家賠償」があります。つまりこのようなときの損害賠償をカバーしてくれるものです。

 

実はこれがシェアハウス運営では大事で、みなさんに加入をお願いしているのはこのオプションである「借家賠償」なんです。保険でカバーできれば、万が一なにかがあってもオーナーには保障がいくし、過失側も自己破産しなくてすみます。ご近所への損害に対してもカバーがききます。

 

オプションなので、本体である火災保険を最小限にしてそこにつける設計にしてもらいました。なので保険料も安くなります。

 

 

 

ということで、その保険が切れていた上に、2年前に入居した人から加入手続きもされていなかったことが判明!つまり全員保険に未加入状態だったんです!!!

 

おそろしや・・・

 

状況を把握してすぐに保険屋に連絡。かなりキツくクレームしました、もちろん。

 

 

 

ふとしたことがきっかけで大事なことに気づくことってありますが、まさに今回がそれでした。。。