列車に乗るときは出発駅から降車駅まで運賃を払う必要があります。
東京を出発して、名古屋までいくのであれば、東京から名古屋までの運賃を支払います。
東京駅から名古屋駅までは東海道線経由で6,380円、中央線で塩尻を経由すると6,600円です。
東京駅からお隣の神田駅といえば、山手線などで”直接”いけば146円(IC利用)という最低料金でいけます。
では、東京駅から東海道線で名古屋にいって(正確に言えば2つ手前の金山駅まで)、そこから中央線で塩尻にでて新宿を経由して中央線快速で神田駅に行った場合はどうでしょう。
(画像:http://www5a.biglobe.ne.jp/~t-koron/japanmap.pdfより引用)
JRであれば、一度も改札を出ないでいけるし、一筆書きで重なっていないので、実は146円でいいんじゃない?
いやいや、これはいわゆる「キセル」といって運賃不足になります(^^)JRの運賃は原則「通った路線の距離」で決まります。乗換案内アプリで検索すると、10,670円になります。
「通った路線の距離」で運賃が決まるのが原則なのですが、例外があります。
ある特定の区域では、「普通乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます。」という特例があるんです。
(画像:運賃計算の特例:JR東日本より引用)
他に、新潟、仙台、大阪、福岡で設定されています。
その中でもやはり東京近郊区間はでかい。。。東の銚子や黒磯から松本まで350kmくらいありますからね。
新潟は180kmくらい、仙台は250kmくらい、大阪も250kmくらい、福岡は100kmちょっとくらいの幅です。
乗り鉄的には、この特例使って遊べないかを妄想してみました。
この東京近郊区間を「大回りできるんだろうか」・・・千葉県の房総半島を回って茨城にでて、栃木を通って群馬にいき、埼玉を抜けて神奈川にでて、東京に戻る(笑)
(画像:運賃計算の特例:JR東日本より引用・加工)
一筆書きするとこんなイメージで、八王子から南下する時間があるかどうか・・・
ちょいと調べてみました。
JR最寄りの市ヶ谷駅(上の図の御茶ノ水と代々木の間)を始発で出発します。
内房線は東京方面からは君津で乗り換え。
昔は内房線は館山で乗換でしたが、今は外房線の安房鴨川まで伸びています。
安房鴨川 9:17 (外房線) 10:18 上総一ノ宮(大網の手前)
上総一ノ宮 10:21 (外房線) 10:36 大網
外房線で上総一ノ宮方面からくると大網と成東を結ぶ東金線への直通がない・・・そして乗換の時間ロスがでかいのが痛い。
大網 11:22 (東金線) 11:39 成東
東金線は孤立した路線でもあり、ここでも待ち合わせロスが大きい。
成東 12:06 (総武本線) 13:03 松岸
松岸の先に銚子があるのですが、そこにいくと一筆書きにならなくなってしまうので途中下車。
成田 14:44 (成田線;我孫子支線) 15:26 我孫子
15:27というギリギリ乗換の常磐線もあるのだが、実は高崎に着いた後同じ電車になってしまうという接続の悪さがあり、ここで無理する理由がないことが判明。
友部 17:18 (水戸線) 18:23 小山
小山 18:30 (両毛線) 20:19 高崎
ここの待ち合わせロスも大きい。
高崎 20:52 (八高線) 22:17 高麗川(こまがわ)
八王子から横浜線で東神奈川に出るルートは
八王子 23:15 (横浜線) 0:10 東神奈川
東神奈川 0:24 (京浜東北線) 0:38 蒲田
で終電なくなり詰んでしまう・・・
なので、残念ながら八王子を23:10の中央線快速に乗って、市ヶ谷駅隣りの四ツ谷駅に0:01着で、完結です。
(画像:運賃計算の特例:JR東日本より引用・加工)
全部で726.5kmという超ロング乗り鉄です(笑)
さらに八王子から橋本、茅ヶ崎を経由して東京に戻ってくるコースが取れないのが残念。
一応蒲田駅までは戻ってこれるので、一つ東京寄りの大森駅からスタートするともう少し大回りができます。
大森 4:39 (京浜東北線) 5:01 東京
東京 5:21 (内房線) 6:49 君津
で合流できます。
(画像:運賃計算の特例:JR東日本より引用・加工)
こんなルートです。総距離は793.4kmまで伸びました。
このルートの鬼門は、千葉県の大網と成東を結ぶ東金線との接続と、高崎における八高線との接続。
まあ、朝4時半すぎから、夜中の0時半までずっと電車に乗りっぱなしも相当しんどいだろうから、実際にやるかどうかは、考えもの(笑)