夕食後にひさしぶりに銭湯へいって身体を温め、帰宅してからストレッチ。
この日の夕方のランニングは思いの外ペースがあがり、1月のレースとほぼ同じくらいのタイムで走ったので、まあまあ足腰に疲労が残っていました。
ストレッチも入念に、ということでNHKプラスでなにかないかと探していたら、こんな番組が目に入ってきました。
(画像:NHKホームページより引用)
学生の頃は暗記作業が嫌いで、歴史は日本史も世界史も苦手科目でした。
日本史は社会人になってから興味持つことが増えて、日本史に関する話に興味を持つようになりましたが、世界史についてはまだまだ^^;;
世界史に登場する人物の名前がまず覚えられないのと、話があっちこっちに飛んでつながりを感じられなかったことが苦手意識を生んだ理由かもしれません。
そんな私の眼の前に現れたこの番組。
どんな内容になるのか興味がわき、たまたま第1回の放送がNHKプラスの視聴期限切れ直前だったので、第1回と第2回を視聴しました。
感想は・・・
なかなかおもしろい(^^)
第1回の冒頭で、ファシリテーターのアナウンサーに、ガイドをしてくれる教授からこんな質問が出されます。
「”コロンブス”ときいて何を連想しますか?」
アナウンサーは「新大陸発見、でしょうか」、と。
教授から
「確かにそういう認識をしている人は多いですね。でもこれは”ヨーロッパからの視点”なんですね。世界史の多くはこのように”ヨーロッパ視点”が多く登場するのですが、それを我々東洋の側から見ると、また違った見え方ができます」
という解説がありました。なるほど、それは面白い視点。
この番組では、世界史の人物やできごとを”覚える”のではなく、世界全体がどんなつながりをもっていたのか、という俯瞰した視点で歴史をとらえようと試みる、とのことでした。
第1回では、メソポタミア文明やインダス文明など、”第一次文明”の時代について。
”第一次文明”は他から文明の影響を受けることなく独自に発展した、いわゆる文明の走りでもあり、私の世代では教科書で「四大文明」として、エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、黄河文明を記憶させられました。
現在の研究では、中国の長江文明や中米のマヤ文明も一次文明ではないか、と言われているようで、もう”四大文明”ではない、というのが主流のみかたのようです。
さて、そんな一次文明ですが、どうもその文明の発達には、「遊牧民」の存在が大きかったそうです。
メソポタミア文明がおきた地域の発掘から、現在のパキスタンあたりで取れる染色剤が使われた遺跡がみつかり、遊牧民が物流に大きな影響を与えていたんじゃないか、と学説が有力視されてきたんだとか。
なかなか興味深い。
第2回ではローマ帝国について。
ローマ帝国の繁栄の鍵を握っていたのは、実はアジアだった、という解説をしてくれます。
つまりアジアからのシルクロードが大きな役割を果たしていたのです。
ローマがヨーロッパを統一したころ、東は後漢、その間にも2つの大きな王朝があり、シルクロードが大国によって守られていたことから安心できる行路になっていたみたいですね。
また、西で大きな王朝ができて地域統一がなされたとき、同じようなタイミングで中国でも全国統一が果たされています。
西でアケメネス朝が支配したのち、中国では秦が統一をします。
西でローマ帝国が支配していたころ、中国では漢が支配をしていました。
西と東と同じようなタイミングで歴史が動いていたんだな、という視点も面白かったです。
そしてこの番組、解説に2人の学者がでているのですが、異なる自説を番組内でそれぞれ披露する、というNHKらしくない(笑)演出もあり、いろいろな見方や解釈ができる楽しさがあることを伝えようとしているところも感じます。
30分番組で時間も手頃なことから、ちょっとしばらく視聴してみようかと。
3ヶ月でマスターできるだろうか(^^)