今は「映像の世紀 バタフライエフェクト」として放映されています。バタフライエフェクトとは「わずかな変化が、変化前に比べて大きく異なる状態になる」ことをいいます。
こちらがこれまで放映されてきたコンテンツ。
先日このブログでも紹介した「マクナマラの誤謬」もこのシリーズの一つ。
なかなかいいテーマを扱っています。
先日これらコンテンツの中で録画していた「独ソ戦 地獄の戦場」と「チャーチルvsヒトラー」を続けて視聴しました。
独ソ戦は、第二次世界大戦でソ連制服を狙うヒトラー率いるドイツが、独ソ不可侵条約を犯して侵攻を始めたことを機に泥沼の展開となった戦争です。
ドイツ、ソ連合わせて3千万人を超える死者を出したといいます。Wikipediaによると兵士の死者はソ連が1470万人、ドイツ兵が390万人だといいます。恐ろしいのは民間人の死者を入れるとソ連は2000〜3000万人が死亡し、ドイツは約600〜1000万人に達するそうです。
スターリンはこの時「大祖国戦争」と位置づけて国民を鼓舞しようとしていたといいます。この「大祖国戦争」を現在引用しているのがプーチンです。ウクライナとの戦争に、この言葉を用いて国民の結束を図ろうとしていると番組で語られていました。
前線から逃げようとする兵士を後ろから銃殺する部隊を派遣して、実際1万人以上を銃殺したといいます。
「独ソ戦 地獄の戦場」ではヒトラーよりもスターリンの残忍さがより強調されている印象でした。
一方「チャーチルvsヒトラー」では、ヒトラーもそうなのですが実はチャーチル自体が戦争好きだったということを印象つけるような構成になっていました。
両者は実は共通点が多い、というくだりで始まる構成は興味深かったです。
2人とも第一次世界大戦では、戦争を「楽しんでいた」。
チャーチルは戦時では支持率が90%近くまであがったのですが、戦後最初の選挙では破れて野党に落ちます。「有事の指導者としてはいいが、平時は違う」という国民の判断は、賢明だったかもしれません。
これら2つの番組をみて、今のウクライナはもちろん、アフリカや各地で起こっている戦争が1日も早く終わって欲しいという願いをより強く感じるようになりました。
これほど命を軽くみている人たちが法律やルールを語ること自体がおこがましい。
eスポーツでも、ウルトラクイズでも、400メートルリレーででも何かルールがあって、命を奪わない方法で勝ち負けをつけられないものだろうか、と思ってしまいます。
こうやっている間にも、市民が戦争で命を落としているのかと思うとやるせなくなります。
映像の世紀バタフライエフェクトでは、戦争だけでないテーマも扱います。
興味深かったのは「ビートルズ」。
彼らの登場が世界の音楽だけでなく、世界そのものを変えたかもしれない、という視点での考察はとても興味深かったです。
私は個人的にビートルズの「All you need is love」という曲が好きです。特にそのレコーディングシーンが好きです。
世界初の多元衛星中継のテレビ番組「OUR WORLD 〜われらの世界〜」でイギリス代表として放映された収録。オーケストラの生演奏もさることながら、ローリング・ストーンズのミック・ジャガー、エリック・クラプトンらもいてバックコーラスで参加していたんですね。
All you need is love、今こそこの歌が世界で歌われるといいな。
(画像:Strangelove recordsのページより引用)