将棋ネタです。
今将棋界では、「名人戦」と「叡王戦」の2つのタイトル戦が展開されていることを先日ご紹介させていただきました。
将棋界では他に6つのタイトルがあり、王者藤井八冠への挑戦者になるべく挑戦者決定戦が繰り広げられています。
その中で大詰めを迎えているのが「王位戦」です。
王位戦の概要は以下の通り。(内容は将棋連盟のホームページ記載内容から抜粋)、
・予選をトーナメントで行い、その勝ち上がり者8名とシード4名の紅白2つのリーグに分けてリーグ戦を行います。
・1つのリーグに6名で、各リーグの優勝者同士が挑戦者決定戦を行い、勝者が挑戦者になれます。
この王位戦のリーグ戦がついに最終局面を迎えました。
最終戦を残した星取表が以下の通り。
【紅組】
佐々木(大)七段 3勝1敗 次の対戦 佐藤(天)九段
豊島九段 1勝3敗 次の対戦 石井七段
石井七段 0勝4敗 次の対戦 豊島九段
佐藤(天)九段 2勝2敗 次の対戦 佐々木(大)七段
斎藤八段 3勝1敗 次の対戦 藤本五段
藤本五段 3勝1敗 次の対戦 斎藤八段
【白組】
羽生九段 3勝1敗 次の対戦 飯島八段
渡辺九段 3勝1敗 次の対戦 木村九段
木村九段 3勝1敗 次の対戦 渡辺九段
森内九段 2勝2敗 次の対戦 西川六段
飯島八段 0勝4敗 次の対戦 羽生九段
西川六段 1勝3敗 次の対戦 森内九段
紅組は、佐々木(大)七段、斎藤八段、藤本五段の3人にチャンスが残っています。
白組は、羽生九段、渡辺九段、木村九段の3人にチャンスが残っています。
そう!羽生九段にチャンスが残っているんです。しかも対戦相手が今のところ0勝4敗と調子がでていない飯島八段。
3勝1敗同士の渡辺九段と木村九段が直接対決になるので、羽生九段が勝てば、この両者の勝者とプレーオフをやることになります。
この王位戦。現在第65期を迎えています。
第60期では木村九段が挑戦者となり当時の豊島王位を4勝3敗で破って、念願の初タイトルを獲得しました。初タイトル獲得では46才3ヶ月という史上最高齢の記録となりました。
最終局を終えた記者会見での涙はとても印象的です。
また羽生九段は第34期に王位を獲得してから第42期までタイトルを保持、第43期で敗れるものの、第44期、45期と連続で挑戦者となり、45期でタイトルを奪取。47期までタイトルを保持し48期で陥落。しかし49期も挑戦者となり、16年にもわたって王位戦のタイトル戦に登場し続けていました。
その後52期から57期までタイトルを獲得。通算18回のタイトル獲得で永世王位の称号を持っています。
それでいて、この王位戦はリーグ戦の12人中4人しか翌年のシードを維持できないのです。つまりリーグ戦6人の中でトップ2に残らないとシードが取れないのですが、羽生九段は、初挑戦をした35期から64期まで30年間一度もシードを落ちたことがありません!
化け物です(笑)
そして今期も、最終戦に負けても順位と星取表の関係で来期のシードが確定しており、連続シード記録を伸ばすことになりました。
一度もリーグに上がれない棋士もたくさんいる中で、31年連続シードは恐るべしです。
ますます尊敬(^^)
今年通算100回目のタイトル獲得に、このタイトルが一番近い位置にいると思われます。
そして対局が始まりました。
私の注目はもちろん羽生九段(^^)
飯島八段と中盤しのぎあっていましたが、終盤に入って一気に羽生九段が攻勢をかけます。
飯島八段の王様を追い詰めて、いよいよというときに緩手がでてしまった。しかも2回。
これで逆転してしまい、猛追しましたが及ばず、まさかの敗戦(T_T)
あと一歩及びませんでした。
いや〜、残念だったなぁ。
100期目のタイトルは一旦お預けです(^^)
それでも羽生九段は、今進行している「王座戦」の予選トーナメントでベスト8まで勝ち残っています。ということはあと3つ勝てば挑戦者です!
この王座戦も羽生九段にとってはかつて独壇場だったタイトルです。
第40期に奪取してから、なんと第58期までの19年連続で保持!第59期で一旦陥落するものの、翌第60期で奪取!第64期まで保持し続けます。
なんとタイトル獲得期は24期にも及ぶ大記録。
同一タイトル保持期数24は将棋界の最高記録です。ちなみに第2位は昭和の怪物大山康晴十五世名人の王将20期、第3位は羽生九段の王位と大山十五世名人の名人18期です。
また羽生九段自慢をしてしまいました・・・
プロジェクトマネジメントのお仕事の勤務先での仕事を終えると2回に1回(つまり週に1回)はここにきてしまうフォー。
付け合せの野菜がいつも変わるのが楽しみです。
小麦じゃないのがありがたい。。。