毎週木曜日に開催している英語耳をひらこうオンラインセミナーで紹介している「英語センス」、今回は kill です。
killって「殺す」というイメージが強いですよね。
私もそうでした(^^)
でも kill がカバーできる範囲はもっと広いようです。
本来の意味は
(対象物に対して)「攻撃をしかける」
恋愛対象なら「魅了する」
です。
その本来の意味からいろいろな使われ方をします。
kill time 「暇をつぶす」
まさに空いている時間timeに「攻撃をしかけて」「つぶす」ので時間つぶし、ということですね(^^)
pain killer 「痛み止め」
pain(痛み)に「攻撃をしかけて」「止める」ので痛み止め、です。
この〜killerという表現は他にもあります。
- insect killer 殺虫剤
- lady killer ジゴロ
- giant killer 大物食い
- killer whale シャチ(クジラにとっての一番の天敵はシャチです)
- killer winter 酷寒の冬
- killer smile (女性を)虜にするスマイル
- killer instinct 殺害願望 (スポーツ選手の)闘争心
killing me 「辛いよ」
killing meってこれまでの知見で直訳すると「私を殺している」みたいになっちゃいますね(笑)
これは「私(に攻撃をしかけて)つらい状況にしている」というイメージです。
[A] is killing me.
この[A]の部分には音、痛み、仕事、臭い、ハードトレーニングなどが入り、それが「私にとってすごく辛い」ということを表現できるのです。
kill your chance 機会をうしなう
「自らの行為で機会などを逃してしまう」ときにkillが使われます。
似たような言葉でmissがありますが、こちらは「結果として機会を逃す」ときに使われ、「自らの行為」とは関係ないところに違いがあります。
If you miss that train, you will kill your chance of getting there in time.
「あの電車に乗り遅れたら、間に合わなくなるぞ」
この例文でその違いを感じ取ってみてください(^^)
kill the umpire! 審判ひっこめ〜
野球などのスポーツで審判の判定に不服があったとき、ヤジとして使われる表現です。
Care kill a cat. 病は気から
ことわざの1つ。
昔、猫(cat)は病に強いと信じられていて、そんな猫でさえもCareすなわち「気持ち」にはかなわない、というところから生まれたとセミナーで紹介されていました(^^)
Kill two birds with one stone. 一石二鳥
これは英文でも日本のことわざと同じような表現ですね。
1つの石で2羽の鶏をやっつける、です。
dress to kill 勝負服 悩殺ドレス
このkillは「魅了する」です。
「悩殺」という日本語にも「殺」という文字が入っているように、メロメロにされちゃう、みたいなイメージですね。
killing expression 殺し文句
こちらのkillも「魅了する」という感じでしょうか。
It won't kill (人) to 動詞 〜してくれたっていいじゃないか
このkillは文字通り「殺す」的な意味です。
won't はwill notの短縮形なので、直訳すると「〜したって人が死ぬわけじゃない」という意味になりますが、すなわち、「それほど大したことじゃないだろう」ということを暗示していて、先程の意味に発展するんですね。
It won't kill you to work a littel harder.
もうちょっと働いてくれたっていいじゃない。
こんな使い方です。
いかがでしたか?
killっていろいろな使い方があるんですね。
私も英語耳のセミナーを通じて初めて知ったことがたくさんありました(^^)
さてMBAアソシエイツと共同で運営している英語セミナーですが、先日ホームページを開設しました(^^)
こちらの英語セミナーに興味を持たれた方はホームページを通じてお問合せください(^^)
また、英語センスのエッセンスを簡単に紹介するYoutubeも公開しています。
1回3分ちょっとくらいですので、ぜひ覗いてみてください(^^)