(画像:ソニー・ピクチャーズ「ローマンという名の男 信念の行方」公式ページより引用)
今回観た映画はこちら。
2017年アメリカで製作されたドラマ映画で主演はデンゼル・ワシントン。
抜群の記憶力と弁護士能力をもちながら融通のきかない性格がわざわいし、ウィリアムが経営する法律事務所では裏方に徹していたデンゼル・ワシントン演じるローマン。
突然ウィリアムが病で倒れ再起不能となり、ウィリアムの姪は、ウィリアムの元教え子で弁護士事務所を運営しているジョージ(コリン・ファレルが演じてる)に仕事を引き継いで事務所を閉鎖するとローマンに通達した。
ジョージはローマンの抜群の記憶力に注目し、自分の法律事務所に雇うことにしたが、ローマンはどうも馴染めない。
新天地を求めるローマンに何がおこるのか、それがこの映画の中身そのものになるのでここで差し控えます。
ローマンはウィリアムと組んで26年間、法律の抜け穴を見つけ出しては、不正や人権侵害といった社会的な問題に立ち向かっていましたが、とあることをきっかけに、たった3週間で大きく変化してしまいます。
キーワードは邦題にもある「信念」です。
原題は、ローマンの本名「Roman J. Israel, Esq.(ローマン J イズラエル イーエスキュー)」です。
まさにローマンという人物そのものの物語であることを象徴しているタイトルだと思います。
中身についての感想を書くとネタバレ的になりそうなので差し控えますが、デンゼル・ワシントンの演技は素晴らしかったです。
颯爽とした役が多い印象のあるデンゼル・ワシントンですが、ここでは見事に癖のある朴訥とした弁護士になりきっています。
吃音や小さなしぐさ1つとっても、ローマンになりきっている印象です。
ただ、前半ローマンの状況が変わっていくに至る経緯については、ネットで書かれていたような展開だったかどうかピンとこなかったので、私がぼけていたか、それとも展開がちょっとラフだったか。
またデンゼル・ワシントンの脇役として、コリン・ファレル演じるジョージ、カルメン・イジョゴ演じるマヤが中心人物ですが、絡む人も絡み自体も少ないためか、もう一つインパクトが薄く、デンゼル・ワシントンの演技に頼りっきり、といった印象が残りました。
特にジョージのキャラクターは、ちょっとローマンに都合良すぎるんではないかなぁ、と感じました(^^)
残虐シーン、性的描写、ホラー的描写や展開はないので、落ち着いて観るにはいい作品だと思います。