48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

父、その後(4)

これまで術後の経過について3回に渡って順調に回復してきたことをお話してきました。

 

その後も「食欲が増す」→「食事がとれる」→「元気がでる」→「運動する」→「お腹が減る」→「食欲が増す」というスパイラルにうまく入って徐々に元気がでてきていました。

 

先日も夕食を一緒にとって、母手製の餃子を「うまい」といってたらい上げ(^^)食後の運動、といって家の中を歩き回っていました。さらに椅子から立ったり座ったりと、簡単なスクワットも始めていて、運動量が増えていて、いい流れを感じていました。

 

食事、運動が終わってテレビ観たり、話をしたりして父が寝床に入り、それを見て私は風呂へ。母は片付けをしてその日はそのまま寝るということで、その日は終わる、はずでした。

 

 

 

風呂から上がって寝床で読書をしていたとき、部屋の扉がノックされました。2人とも寝ているはずなのに、あれ?と思って扉をあけると母がいて「37.9度」と。

 

父が発熱したらしい。それはまずい。。。

 

膵臓を全部摘出した際脾臓(ひぞう)も一緒に摘出されていて、その影響で特定のウイルスや菌への耐性が落ちるため、感染症から敗血症を起こして死に至る恐れがあるため、発熱は要注意現象だったんです。

 

すぐにリビングにいくと、父が「寒い」と行ってベッドからでてストーブの前で震えていました。

 

こういうときのために緊急対応医療契約を近所のクリニックと結んでいたので、そこへ電話。すぐにきてほしいことを伝えたところ「これから準備していくので30分くらいかかります」という。冗談じゃない!

 

発熱したら本来は救急車で主治医のいる病院へ行くのがいいのですが、それでは間に合わない恐れがあるため近隣のクリニックと契約しています。すぐに駆けつけて処置をするためです。

 

話にならない、と思って主治医のいる病院へ電話。引受してもらえるそうだが、救急車を呼んでもその病院に連れて行ってもらえるかどうかわからない、と夜勤担当がいうので、タクシーを手配。私も急いで着替え必要な荷物をまとめ、母と一緒に父の必要な荷物をまとめました。

 

タクシーは数分で到着。父をタクシーに乗せようと父を椅子から起こしたのですが、そこで父が完全に硬直。目の前にある顔が完全にかたまっていたので、「いかん、意識が飛んでる」と思い、椅子にもどして大きな声で呼びかける。幸いにも返事がきたので意識は戻ったみたい。

 

これではタクシーで向かっている間になにかおこるとまずい、と思い、先程断った契約したクリニックにもう一度連絡し来てもらうことにしました。

 

20分ほどでクリニックのスタッフが2人到着。発熱ということでコロナウイルスの抗原検査を行って陰性を確認。

 

父は私が感染した際に同じ部屋にいたにも関わらず罹患しなかったツワモノなので、コロナの恐れは低いというのが私の予測でした。

 

脈や体温、飽和酸素濃度など測定をしているそばで「どんな処置が必要ですか」と訊くと「我々は状況を確認するだけで何が起こっているかわからないと処置のしようがないんです。なのでこの後病院へつれていくのがいいです」という。

 

いやいや、言ってることはわかるけど、それじゃ緊急対応として契約している意味ないでしょう。

 

すぐに主治医のいる病院へ再度電話して受入をお願い。先程のスタッフが救急車にその旨伝えれば連れて行ってくれる、と言ってくれたので救急車の手配をしてもらいました。

 

近くに消防署があるので、数分で救急車が到着。クリニックが測定した内容をまた測定。クリニックのデータは使えんのかい・・・

 

父の意識がしっかり戻っていたので父に声をかけながら救急隊員と段取りを話。10数分かけて主治医のいる病院に到着しました。

 

当直の先生によって処置をしてもらいそのまま父は入院。胆管炎を起こしている恐れがあり、炎症を抑えるための処置をしているとのこと。まずは一安心。膵臓系の手術をすると胆管に細菌が入って炎症を起こすことはあるらしい。

 

父が体中かゆみを訴えていたのはもしかしたら関係があったかもしれません。「かゆみ→胆汁が消化器官にうまく行かず体内を回っているおそれ」という図式です。突然かゆみを訴えることがあれば、乾燥肌以外にもこういう恐れがあるので気をつけましょう。

 

父は病院で手厚くサポートをうけていますし、母も少し休める時間がもてるかもしれないので、まずは落ち着きました。

 

 

 

今回のことで、緊急体制として契約していた近隣のクリニックは実は何も役に立たなかったことが判明。すぐに主治医のいる病院に電話し救急車を手配していたら、計算上1時間早く病院に着いていました。今回はよかったけど、緊急を要する症状だったら致命的なことになっていたと思うとゾッとします。

 

大きな病気をして退院後の生活をするために、介護システムを活用すると便利だということを先日お話しました。

 

www.almater.jp

 

もう少し整理するとこんな感じです。

 

手術・治療をした主治医のいる病院から「訪問看護指示書」「訪問リハビリ指示書」を入手する

→ケアマネージャーを探してそこと契約をする

→ケアマネージャーから

訪問看護師:定期的に訪問して体調をみてもらう

・訪問リハビリ:定期的に訪問して体力、筋力の回復を図る

・緊急医療訪問医:緊急時にすぐに対処してもらう

を探してもらい契約を結ぶ。

 

今回のことを踏まえて、父のサポート体制を見直そう、と母、妹と話をしました。やってみないとわからないことがいろいろありますね。

 

 

 

その日は病院からタクシーで帰宅したのが未明で、その日の仕事はかなりメロメロでした^^;;体力落ちてるなぁ。。。