父が退院して約4週間ほど経ちました。
1週目:トイレ、食事以外はほぼ寝ている
2週目:テレビを少し観るようになったけど自力で動こうとしない
3週目:訪問看護士の来訪始まる。家の中を自分の意思で歩き始める
とこれまで少しずつですが、徐々に回復してきました。
4週目となる今週の様子をご報告します。
今週からリハビリが入りました。リハビリ運動をサポートしてくれる人が家にきてくれて、運動をサポートしてくれるというものです。
母曰く、背が高いし身体も大きい男性で父がバランス崩してもちゃんと支えられそうな安心がある、とのこと(^^)
家の中を歩くだけでなく、後ろ向きや横向きで歩くなどいろいろな動きをさせているようで、足のマッサージもしてもらいみっちり1時間やっているそうです。
「リハビリはきついの?」と父に訊いたところ「いやそうでもないよ」とのこと。
1週目では2メートル先にある薬を取りに行くために歩くことさえ嫌がっていたのですが、今は自分でさっさと薬を取りに行ったり、戻したりと動きがスムースになりました。
歩く姿もしっかりしてきて、足の運びもいいですね。
食欲もだいぶ回復してきました。入院以前までは戻っていませんが、それでも半人前くらいは食べられるようになっています。
食欲回復→エネルギーアップ→運動量アップ→エネルギー要求→食欲回復
というループに移ったように見受けられます。
体力が戻ってきたからか、起きている時間も長くなってきました。以前は食事とトイレ以外はベッドまたは椅子で寝てばかりでしたが、起きて話をしたり、テレビをみたり、今週はipadで囲碁ゲームを再開していました。
少しずつ刺激を受け入れられる耐性が戻ってきたようです。
サポート体制のトピックスとして、「緊急訪問診療医」と契約しました。
父は膵臓を摘出した際、脾臓も摘出しました。これは脾臓に通じつ血管が膵臓と一緒に摘出されてしまうためやむをえないそうです。
普段の生活には支障はないのですが、一部のウィルスや菌などで劇症を起こして敗血症になるリスクがあります。有名なのは肺炎球菌。高齢者になるとワクチン接種の案内がきます。
また犬やネコの唾液に含まれている菌も危険です。
昨年8月に亡くなったカンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞した映画『逆転のトライアングル』でヒロインを務めたチャールビ・ディーンさんの死因が細菌性敗血症と12月に判明したそうで、この方も若い頃の事故で脾臓を摘出していました。
手術をした病院は都心にあり、もし何かあった場合は救急車でも間に合わない恐れがあるため、近所で24時間駆けつけてくれる病院と「緊急訪問診療医」としての契約を結んでおくよう主治医から指示があったことをうけての対応です。
このように手術、退院をした後のサポート体制というのがいろいろあることを知りました。
・訪問看護師:退院後の体調チェック、生活指導など
・訪問リハビリ:退院後の運動能力回復
・緊急訪問診療医:緊急時に駆けつけてくれる医師の確保
これらは、手術・治療をした主治医のいる病院から「訪問看護指示書」「訪問リハビリ指示書」が必要になるので、退院を前に主治医に相談する必要があります。これによって医療保険または介護保険を活用してサポートを受けることができます。
訪問看護についての詳細はお住まいの自治体の保健局にお問い合わせすればわかります。
訪問リハビリについても同様ですが、こちらも参考になると思います。
https://houmonreha.org/jissennnyuumon.pdf
このようなサポートは保険を使わないとなかなかの費用になって負担も大きいので、保険は是非活用したいところ。
普段の自分の医療費でもお世話になっている医療保険システムですが、このような形でまた活用できるのはとてもありがたいです。