今回鑑賞した映画はこちら。
2018年アメリカ映画です。
ブッシュ政権を支えた1人ディック・チェイニーの伝記映画。
前から気になっていたのですが、俳優スティーブ・カレルが出演した映画をいくつか観ていたので、彼の出演作品を検索していたら、たまたま以前から気になっていたタイトルだったこの作品にあたりました。
アメリカ史上最強で最凶の副大統領」と呼ばれたディック・チェイニー。
2001年から2008年まで大統領を勤めたジョージ・W・ブッシュの片腕として副大統領を勤め、父ブッシュのときにも国防長官を勤めたアメリカの政治家。
若いときは酔っ払い運転で捕まったりしていたディックだが、学生時代からの恋人リンに活を入れられてから一念発起して政治の世界に入り、ラムズフェルド(スティーブ・カレルが演じている)にいろいろ指南を受けてその実力を発揮していきます。
家庭のこと、政治のこと、当時の世界状況などいろいろな要素が絡む複雑な内容ですが、1人の人物の伝記ものとしては、興味深い内容でした。
ちなみに私は、世界を混乱させ、中東を常に不安定な状態にさせ、多くの人々の命を奪った張本人の1人として、チェイニーは嫌いな人物です。
嫌いと言っても本人と会ったわけではないし、話もメディアからの二次、三次の情報なので根拠に極めて乏しいのですが、この映画を観てそんなに自分のイメージはかけ離れていなかったかなぁ、という印象です。
好きか嫌いかは別として、21世紀初頭のアメリカを牛耳った人物の姿勢と当時の社会情勢を合わせて考えるには、いい材料となる作品かと思いました。
冒頭にスティーブ・カレルについて触れましたが、スティーブ・カレルは私の好きな作品のいくつかに出演している名優の1人です。
どれもいい作品です。
ディック・チェイニーを演じたのはクリスチャン・ベール。実はマネー・ショートでスティーブ・カレルと共演しているんですよね。
(画像:CINEMA Life!より引用)
これ、マネー・ショートに出演した時のスティーブ・カレル。
(画像:Youtubeより引用)
これ、チェイニー演じたクリスチャン・ベール。全然別人ですよね!20キロ以上増量したんだそうです。
余談ですが、ジョージ・W・ブッシュをサム・ロックウェルが演じているのですが、そっくりです(^^)
(画像:Youtubeより引用)
クリスチャン・ベールもスティーブ・カレルもサム・ロックウェルも、他にパウエル、ライスといった当時のメンバーに極力似た配役とメイクをしているんで、なかなかリアリティを感じさせます。
スティーブ・カレルとクリスチャン・ベールの共演がかぶったな、と思ったらなんと監督も制作もマネー・ショートのスタッフが再結集したようですね。
監督:アダム・マッケイ
制作:デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー
音楽:ニコラス・プリテル
編集:ハンク・コーウィン
このあたりが同じメンバーです。
クリスチャン・ベールの演技力がなかなか光る映画でした。