48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

奈良旅行〜2日目編(2)美吉野醸造見学

酒蔵見学のために降り立った六田(むだ)駅。ここからちょっと歩いて向かいます。

 

途中で見つけた、吉野軽便鉄道の旧吉野駅跡。

 

現在のJR和歌山線吉野口駅から近鉄六田駅までの区間に、大正元年(1912年)開通した吉野軽便鉄道

 

その後、現在のJR畝傍駅まで延長され(すぐ近くに現在の近鉄橿原線八木西口駅があります)、昭和4年大阪電気軌道(現在の近鉄)に吸収合併されたそうです。

 

軽便鉄道とは、一般の鉄道よりも規格が簡便で安価に敷設できる鉄道で、線路幅(軌間)がJRなど日本の多くで採用されている1,067mmよりも狭いのが特徴の一つ。

 

多くは廃線になりましたが、近鉄傘下の「四日市あすなろう鉄道内部・八王子線」で現役で走っています。

 

さてさて鉄道ネタはおいといて、六田駅すぐそばを流れる吉野川を吉野方面に歩いていくと対岸にお目当ての酒蔵が見えてきます。

 

美吉野橋です。昔は渡しの船があって岸を往来していたのだとか。

 

美吉野醸造さんに到着しました。道路から半地下のように下がったところで、吉野川の河川敷に建っているようです。

 

見学予約時間ぎりぎりでBさんが到着。山からずっと走ってきました(^^)

 

美吉野醸造さんは「花巴(はなともえ)」というブランドのお酒を作っている蔵元さんで、「吉野」という地にこだわった酒造りを特徴としています。

 

www.hanatomoe.com

 

麹によって作られる”酸”をあえておさえずに、自然な営みを意識した酒造りにこだわりがあり、それが美吉野醸造特有のお酒を生む基盤となっています。

 

時間がきたので蔵人の方について見学開始です。

 

醸造所の上に事務室があり、そこに酒用の米についての説明から始まります。

 

左から雄町、山田錦、五百万石、吟のさとです。雄町は台風などで稲穂の重みに耐えられず駄目になってしまうこともあり、育てるのがなかなか大変だそうです。

 

奈良はもともと柿や野菜などがメインで米はメインではなく、その中で酒用の米を育てていくために、より育てやすい「吟のさと」に変わってきているとのことです。

 

蒸し終わった酒米黄麹菌を添加して麹を作る麹室です。これがまさに蒸したばかりのお米。温度は30度、湿度も70%と高温多湿環境です。

 

ここで寝かせて麹を作っていきます。米のでんぷん質が麹菌の作用で分解し、ブドウ糖が生成される過程です。反応がでるので温度が上がっていきます。

 

麹の試食(^^)甘かった。あ〜甘酒〜っていう印象です。

 

順番が前後になりますが、ここで洗米と浸水を秒単位で管理しているそうです。酒用の米は表面が削られているため、水を吸いやすいのだそう。

 

米を蒸す装置。この釜の下から、この穴を通して蒸気がはいって米が蒸される、という仕組み。かなり大きいです。

 

麹菌が頑張って米麹ができあがり、酵母菌と乳酸を加えた水をいれ、発酵させることで酒母を作ります。そのタンクが酒母タンク。刺さっている金属の筒は熱湯をいれたり、水をいれたりして温度を調節するための筒だそうです。

 

できあがった酒母をこのような大きい発酵タンクに移し仕込みます。ここで水をいれたり、蒸したおコメをいれたり、麹をいれたりするのですが、だいたい3回にわけるのが多く、これを三段仕込みとよんでいます。

この醸造所では、温度管理しやすい「サーマルタンク」(上写真の左側)、四季の感覚が伝わりやすい「ホーロータンク」(上写真の右側。緑色のタンク)、そして、自然にまかせるのでいろいろな出来栄えになる木桶(下写真)と3種類を使いこなしています。

この木桶は地元吉野杉で作られているそうです。

 

タンク、木桶で作られるのが「醪(もろみ)」と呼ばれる、お酒の元です。発酵によって泡がたくさんでてきます。上の写真の木桶の内側に泡がかなり上まで上がってきたことがわかります。

 

お酒はこのあと、絞り機で液体と酒粕に分離され、液体は一般には「ろ過」され「火入れ」といって加熱処理(殺菌のため)をし、仕込み水などでアルコール度調整をして瓶詰めされてお酒のできあがりです。

 

酒粕はご存知のように、甘酒の材料にもなりますし、酒粕単品として販売もされます。

 

今回の見学は、ちょうど次の工程に移るタイミングに出くわし、その様子を見させていただくなど予定外の見学があったので、予定より大幅に時間オーバー^^;;

 

終わった後は、事務所内で試飲会。

 

まずは地下水から組み上げているという「しこみ水」。水量が豊富なのでトイレにもつかっているそうです(笑)

 

ここの水はかなりの軟水(硬度が低い)で、一般的には日本酒作りにはむいていないそうです。

 

飲んでみると、確かに柔らかいことがよくわかります。

 

そして、美吉野醸造がつくった5種類の「自然淘汰」シリーズを試飲させていただきました。

www.hanatomoe.com

 

これがまた個性的な美吉野醸造さんの中でもさらに個性的なシリーズです。

 

もちろん全種類飲まさせていただきました。5種類も飲むと結構回ります^^;;

 

名残惜しいですが、試飲会も永遠にやっているわけにはいきません(笑)

 

この後はお土産選び。私は「自然淘汰」シリーズ5種類のうち1本、甘酒などを購入。

 

そしてこの見学にはお土産として、試飲会で使われていた平皿(新品)がついてきます。

 

帰りは大変な重量の荷物になりました。

 

ちなみBさんは4本お酒を買っていました(^^)

 

すばらしい酒蔵見学でした。ぜひまたお邪魔したいと思います。