48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

読書会〜「武器になる哲学」

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本日の読書会の課題図書は「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」の著者である山口周氏著作です。

 

これまで読書会でいろいろな本を紹介してもらいましたが、その中でも朝倉祐介氏と山口周氏の本は、いつも感銘をうけています。

 

お二人とも深い洞察力とわかりやすい説明が特徴なのですが、膨大なインプットがまず前提にあるはずで、その膨大なインプットをすることと、それを消化していることがともかくもすごいなぁ、と。

 

今回読んだ本を読んだ第一印象は、「こんなに哲学の本を読まれたの?」という驚き。そして「こんなにわかりやすく説明できるくらい理解されている」という驚き。

 

著者はこの本の冒頭で「なぜビジネスパーソンが『哲学』を学ぶべきなのか」をこのように記載しています。

 

  1. 状況を正確に洞察する
  2. 批判的思考のツボを学ぶ
  3. アジェンダを定める
  4. 二度と悲劇を起こさないために

 

その詳しい説明は本著に委ねるとして、「不正検査」「不正会計」という「不正◯◯」と言われるコンプライアンス違反が昨今目にしているのは、実はこの本で言わんとしている、「リーダーに求められるべき哲学の素養」の欠如の影響は少なくないだろうという印象を私も持ちます。

 

かくいう私も理系、バブル時代の入社で哲学というものの必要性を全く感じず、無学の恥をさらして短くない人生を送ってきていました。

 

ビジネススクールに通うことをきっかけとして様々な書籍と接するようになり、やっと少しその一端にふれる機会を持てるようになった程度です。

 

コンピューター、AIの発達で職場や身の回りの生活環境には自動化、機械化の波がどっと押し寄せて来ている中、人と人が触れ合う機会が減ってきている印象があります。

 

その一方でいろいろな仕組みはやはり人が作り上げているわけで、私のように直接的に人と接する仕事もまだまだあります。

 

己を知り、他者を知る

 

そのスタンスに立った時、往年のとてつもなく洞察力や想像力、観察力などが抜き出た人々が多くの時間を費やして産み出した、あるいは見つけた「人とはどういう生き物か」という問いかけに対する“仮説”は、とても有意義でかつ大きな助けや支えになるものではないかと思います。

 

この本では50を数える著名な哲学者が後世に伝えた言葉や概念のエッセンスを紹介してくれています。

 

ともすれば哲学書はとても難解なものが多いですが、無学の私でもイメージがつかめるようにわかりやすく解説してくれています。

 

読書会に参加した仲間で哲学を学んでいた人がいます。

 

その人は「自分が読んだ後はこのような見方や感想はもたなかった」といっていました。

 

つまりこの本で紹介されている“見方”もある一面でしかないかもしれません。

 

それはそれでよくて、人類誕生以来解決されていない問い「何が正しいか」の答えをここから導き出すこと自体が無理難題であり、「どこから見たらどう見えるか」という視点やアンテナを持つことが、意味のあることなのだろう、と考えさせられます。

 

私より若干若い著者がここに紹介されている以外にも膨大な書籍に目を通していただろうことは想像に難くなく、あまりにも自分の無学ぶりに愕然たる思いもなくはないのですが、それはそれ(^^)

 

「何をするにも遅いことはない」が持論の私。

 

まずは本著で紹介されていた哲学書あるいはその解説書の一部をAmazonでポチしました(^^)

 

まずはその気になったときに手元にあることが大事だと思いまとめ買い。

 

こういうのってすぐに何か成果を得られるわけではありません。

 

時間が経ってまた様々な体験というエッセンスが噛み合って自分の中で何か産み出されてくるものではないかと。

 

「緊急ではない」が「重要である」行動の1つですね。

 

 私にとってはとても素晴らしい本の1つと言える本に出会えました。

 

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50