(画像は「神様はバリにいる」の公式ホームページから引用)
先日相談役のTくんから「ぜひこの映画みてください」と勧められたのがこの映画「神様はバリにいる」。
2015年1月に公開されたコメディータッチのヒューマンドラマです。
どうも堤真一さん演じる「アニキ」は実在の人物がモデルになっているようです。
原作はクロイワ・ショウさんが書き下ろしたエッセイ「出稼げば大富豪」です。
なぜTくんが勧めてきたか。
私が事業にあるいは人生観として奥底に持ち合わせている要素がこの映画に入っている気がするから、だそうです。
2人の打ち合わせの際、糸島の旅の前半を一緒にして、そこからのインスピレーションがあったのかという話題になりました。
ここ1年でどんどんと活躍の場を広げているOさんと会って、まだまだくすぶっている(?)私をみて、感じるものがあったようですね。
勧められた当日、さっそくAmazon Primeで映画を視聴しました。
ストーリーや構成に特別さはないのですが、Tくんが言うように私の人生観がシンプルに散りばめられていました。
- 周りを幸せにすること
- 笑顔はお金積んでも得られないこと
- 笑いあるところに福来たる
- 人のせいにしないこと
- なんのための事業か
- 豊かさはお金じゃない
- もらうことを期待する前に与えろ
「アニキ」は人が好きで人を信用したい。そして笑顔に囲まれたい、っていう人なんですね。
事業の目的をどこに置いているのか。
Tくんともよく話すのですが、
事業の目的を「お金を儲けるため」に置いている
という人は少なくありません。
それ自体は決して悪いことじゃないのですが、「儲けてその後にどうする?」が私がいつも感じる問いです。
生活をする。うんうん、大事大事。
美味しいものを食べる。うんうん、いいと思う。
かっこいい車を買いたい。うんうん、いいんじゃない。
そう、お金を得た後に「何かを手に入れる」とか「何かをする」という行動がついてくると思うんですよね。
だから私にとって「儲ける」というのは「手段」であって「目的」になりえないのです。
一方で、「お金」もっといえば「資産」を大きくすることで「パワー」を持つことができる一面もあります。
お金持ちって何か社会的にヒエラルキーを形成してその上位に付く傾向にありますね。
お金で人が動く一面もあります。
だから「パワー」なんです。
その「パワー」が欲しい、という人もいます。
これも「お金」は手段であって目的にはなっていないんです。
そもそも「お金」は物々交換、サービスの交換といったときに直接受け渡しが困難な場合に代わりとなる「物体」です。
主人公は取引されるサービスや物であって、お金は脇役なんですね、本来。
お金がお金を生む金融社会には未だに抵抗感を禁じえません。
その活動自体、どういう価値を産んでいるのか、疑問でしかないのです。
「アニキ」の事業はシンプルです。
「人に喜んでもらう」ことにあります。
いや、「自分が喜びたい」のだが、「人に喜んでもらうこと」が「自分の喜び」なんですね。
だからまず周りを笑顔にする活動をされているんだと。
そして自分が提供することで初めて何かを得られるものだということを痛切にかんじていらっしゃいます。
争い戦い勝ち残ることで生き残るのではなく、助け合い一緒に生きていくという人生観、そこに共感します。
これは戦っている厳しい表情より笑顔が好きだ、という好みなのかもしれませんね。