先日実家にいって母とテレビを見ながら食事をしていたとき。
たまたまテレビでは災害に備えた備蓄について特集をしていました。
母は東日本大震災のこともあり、災害への備えは比較的意識が高い(^^)
トイレには水をいれた2リットルのペットボトルが十本以上ストックしていたり、家には備蓄をおいていたり。
2018年の北海道胆振地震のときも、偶然北広島のマンションにいて、全道停電になったあの数日をマンションで過ごした経験もあります。
その時に頼りになったのが”ラジオ”だったそうです。
停電でテレビがつかず、外部から情報を得る手段が”ラジオ”だったそうです。
今どうなっているかを把握できるだけで、だいぶ安心できたんだとか。
当時はまだスマホでRADIKOを使っていなかったのですが、充電できることが前提のスマホだと電池が切れてしまったら使えません。
母は普段からラジオを聴くのが好きで、ポケットラジオをいつも持ち歩いていました。
単4電池1〜2本で何十時間も動くポケットラジオは、頼りになります。
最近は、スマホでラジオが聴けるようになったこともあり、ポケットラジオはほとんど見かけなくなりました。
母は昔手に入れたポケットラジオが壊れてから、スマホのRADIKOでラジオを聴いています。
でも災害時にネットワークが切断されるとRADIKOが使えなくなってしまうことが気になると。
在宅のときは電池で動くラジカセがあるからいいけど、外に出かけているときが心配だなぁ、と。
それならば、と、ポケットラジオを調べてみました。
私が学生の頃は”チューナー”と呼んでいたラジオ機器をオーディオ機器に接続していました(^^)
その頃の名門はTRIO(トリオ)、のちのKENWOODでしたね。
一方、ポケットラジオも各メーカーが製品を出していましたが、個人的にはSonyのものが一番よかった気がします。
ポケットラジオは、大きく分けると
・ボタン部分
・イヤホンジャック
・メイン基板
・表示画面
・外筐
で構成されていて、構造としてはとてもシンプル。なので、ラジオそのものの耐久性は結構高いです。
最初にやられるのは頻繁につかわれる”ボタン”と”イヤホンジャック”で、ここの接点不良が多分故障原因になることが多いと思います。
そんなポケットラジオも今はかなり減ってしまいましたね。
Sonyもポケットラジオの最新機種SRF-R356でさえ、ソニーオンラインショップの販売が終了してしまいました。
そして値段もまずまずするようになりました。数がでないとどうしても値段は上がってしまいます。
無名のメーカー(特に中国などの海外メーカー)が1000円代で販売していますが、メーカー経験者としてはあまり手を出したくないんです。
なぜか。
製品の原価は材料費だけでなく、開発・設計費が含まれています。
この開発・設計の段階で、壊れにくく安定した品質の状態で提供するためのいろいろな施策を見つけて盛り込んでいくのですが、これは買ってきて分解して真似してできる部分とできない部分があります。
高い目標をたててそれを高い確率で実現させるには、ポケットラジオのような簡単な構造をした製品でさえ多くの労力を必要とします。
そんなプロセスの経験者として、電気製品はどうしても信用あるメーカーからでないと購入する気になれないんです(^^)
安いものは壊れたら買い直せばいい、という考え方もありますけどね。
母の誕生日も近いことから、私からプレゼントすることにしました。
性能と価格のバランスで選んだのはこちら。
(画像:東芝製品ホームページから引用)
こういうデザインです。
選定した理由はこちら
・目的である「薄型・小型」であること
・プリセットができること(周波数を合わせることなく簡単に聴ける)
・FMがステレオで聴けること(母AM中心ですが、FMを楽しむことも想定し)
・電池が汎用で少ないこと(単4で2本まで。単3は大きい)
・スピーカーが付いていること(イヤホンが使えなくても聴くことができる)
・受信感度がいいこと(AMのアンテナがプアな機器が結構あるので。調査では受信感度の評価がこのモデルが一番高かった)
母は寝るときにラジオを聴いているのですが、この機種はタイマーもついていて、
・枕元でスピーカーで音を出して聴きながら寝ることができる
というスタイルが想像でき、普段使いもできるなと思いました(^^)
ワイドFMも対応しているので、テレビのNHK放送も聴くことが可能です。
ネットで手配し、1週間後に手元に届く予定。
本来なら電気屋さんで視聴してから買うのですが、ちょいと時間もなかったので、実際の性能確認は来てからのお楽しみです。