先月から着手していたTOKYO SHARE FUNABORIの個人スペースが完成しました。
ここの空間は元々はゲストルームでした。
真ん中にあるソファーがベッドになってゲストが滞在できるようにアレンジされていたものです。
その後、ちゃんとしたベッドが導入され、折りたたみソファベッドも追加されたのですが、このブログでも投稿したように、「個人のスペース」に活用していこうと貸主にも理解してもらって工事に着手しました。
まずはベッドなどの備品をすべて運び出して、机を新たに導入。
先月末に工事をして一旦ここまで。
ただこれだと人が集まっておしゃべりとかしてしまうだろう、ということで、机と机との間にパーティションを設置することに。
するとこんな感じに。
これだと光が足りない、ではデスクライトを、ということで最終形態はこんな感じになりました。
有名なラーメン屋さんのような雰囲気でもありますが(^^;;
すべての机にはUSB付きのコンセントがあり、充電したりPCつないだりすることもできます。
これから新入生が入ってくることや、学校が始まればテストもあるだろうし落ち着いて勉強できるスペースが近くにあることが、学生のみなさんにとってプラスになればと思っています。
誰もいなければ、電話することもできます。
この時期、入居に対するお問い合わせが多くなるのですが、やはり「個室希望」は少なくありません。
正直私も個室にはこだわります。
ただ海外に留学で行った場合、その目的意識を鑑みると個室へのこだわりの優先順位は下がるかもしれません。
今このハウスに来てくれている人たちもそうですが、学費と家賃を稼ぐために、1週間に28時間という制限の中で一生懸命バイトをしています。
アメリカでは高校時代から大学の学費を稼ぐためにバイトをするのが当たり前とききます。
自分たちでなんとかする、という”生き方”が身についている彼らが作る社会で、「個室じゃなきゃ嫌だ」と贅沢が言えるのか(笑)
私が当事者だったら、やっぱり背に腹は変えられない、ということで価格の優先度があがるかもしれません。
こちらサービスを提供する側は、事業性がないと継続できません。
マイクロソフトの創始者のように余るほどの財力を持った人なら事業性は二の次でいいでしょう。
でも我々はそうはいきません。
事業として成立させることが必要条件なんですね。
だからその範囲内でできるだけ利用者の期待に応えられるサービスを提供していくのが、サービス提供者の役割だと思っています。
コストダウンは利益を上げるという自分のためでもありますが、同時に利用者にとっても利用費用を下げるという還元があって、その意味はあるかと思います。
そしてコストダウンをされる側にとっても何かメリットがなければその関係は成立しません。
いわゆる「三方良し」です。
今回このスペース作りを提案するときに私から説明したのは、
- できるだけ長く利用してもらえることが高い入居率を実現し、利用者の満足度が高いことを示している。
- しかし期待しているほど利用期間は長くない
- その一番の理由は「パーソナルスペースがない」ことだった
- なので活用頻度の低いスペースを使って利用者に「パーソナルスペース」を提供してあげたい
- 利用者の満足度があがれば、運営管理もよりきめ細かいサービスが可能になる。
- 貸主、利用者、管理者にとってメリットのある案だと思う
こんな流れでした。
今回のパーソナルスペースができた報告に対して、利用者からはいつもより多い反響をもらえました。
そして実際稼働しているようです。
ここでたくさん勉強して彼らの夢の実現に一歩でも近づいてくれたらいいなぁ。(^^)