48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

読後感想〜僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

 

年末年始に実家に行ったときに、母が図書館で借りてきた、という本が私の机の上においてありました。

 

「興味あるだろうから読んでいいよ」という無言のメッセージと受け取って、に滞在中に読ませてもらいました(^^)

 

本書は、京都産業大学が創立50周年を機に、永田和宏氏をコーディネーターとして、2016年に4回に分けて開催した特別対談シリーズ「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば、何かが始まる」における講演および対談の内容をまとめたものです。

https://www.kyoto-su.ac.jp/more/2016/305/pdf/20160121_my-challenge.pdf

 

ゲストは

第1回:山中伸弥

第2回:羽生善治

第3回:是枝裕和

第4回:山極寿一氏

 

それぞれ各界の第一人者の方々ですが、それぞれ若い頃に悩みや失敗、挫折を経験していた時代があり、そこからどんなきっかけで抜け出してきたのかを、コーディネーターの永田氏がうまく引き出しています。

 

医学部に入って医者を目指すも、手術が下手で「やまなか」ではなく「じゃまなか」と揶揄されていた時期があったという山中氏。

 

史上3人目の中学生プロ棋士となり、破竹の勢いでトップに駆け上がったけど、まさかの一手詰めを見逃す大失態をしてしまったという羽生氏。

 

駆け出しでTV番組のプロデューサー時代にドキュメンタリーの収録をしていたとき、思った通りの展開にならず、いまでいう「やらせ」をさせてしまい、スタッフに怒られたという是枝氏。

 

いざ大学へというタイミングで学生運動が激化して安田講堂事件が発生し、学問そのものに疑問を感じてしまったという山極氏。

 

これらの体験談はどれも興味深い話ばかりで、本もあっという間に読んでしまいました。

 

4人の中では、山中氏と是枝氏の話は「やっちゃった」感の内容が比較的多くて親しみを感じました(^^)

 

羽生氏は小学生で将棋の世界にいくことを決めてしまったので、迷う機会さえもなかったという稀有な体験をされてきており、失敗談というよりは、いかに純粋に見つめるか、という姿勢の取り方が印象的。

 

山極氏は(ゴリラの研究では世界的権威の方です)ゴリラや猿などの研究を通じて、我々にとっての社会性の大切さを追い求めている姿が印象的でした。

 

それにしても、2016年の講演及び対談ですが、パンフレットをみると聴講が「無料」!

 

自分の情報収集能力の低さを恨むばかりですが、聴きたかったなぁ(^^)

 

2016年はIoTやビッグデータという概念が広まってきたころで、AIの概念もありましたが、今ほど身近ではなかったころですね。

 

内閣府の白書によると、「第4次産業革命」がおこりつつある、として、

・ビックデータの活用

・シェアリングエコノミーの発達

・AI及びロボットの活用

フィンテックの発展

が具体的な事例、として紹介されていました。

 

このころのAIはディープラーニングの研究開発が進み、Alpha Goが世界トップレベルの囲碁棋士に勝利した、という時代です。

 

そんな時代背景もちょっと頭の片隅において読んでみると、また味わい深いかもしれません。