年末の風物詩といえば、仕事納め、忘年会、大掃除、年越しそば、紅白歌合戦あたりが昭和時代から続いている印象がありますが、年賀状を準備するのも、その一つだったと思います。
年賀状はテレビの放映によると、2004年に45億枚だった発行枚数は、右肩下がりで今年は約10億枚程度にとどまる模様です。
年賀状の価格の価格は、1994年に41円から50円に値上げされてから2014年まで据え置かれていました。消費税の導入(当時は3%)で50円から52円に値上がりしてから値上がりの間隔が短くなり、2017年に62円へ、2019年に消費税率アップで63円に、そして今年の10月から85円と上がりました。
このように、発行枚数は減る上に、価格も上がっている、と事業的な観点からすると、かなりさみしい傾向です。
友人や離れた知人に近況を知らせる手段として、郵便というシステムにはとてもお世話になってきました。
私は子供のころから引っ越しが多く、小学校は3つ経験しています。
なので、引っ越すたびに前の学校の友だちたちとは、手紙や年賀状をやり取りすることが多かった気がします。
中学からは住んでいる街からは離れた私立に通うことになり、小学校時代の友人たちとは年賀状や手紙などで近況を知ることも少なくありませんでした。
今だに年賀状の住所録に、小学校時代の担任の先生や友人がいるのも、その名残かもしれません。
中学3年の時は、たまたま大手新聞社が発行していた学生向け新聞を通じて文通を始めました。
男子校に通っていたので、女性との手紙のやりとりは結構ドキドキしたものです(^^)
(あ〜懐かしいなぁ(笑))
その後も高校を卒業して、予備校、大学を経て社会人となり、年賀状は、社内の付き合いの広さを表すような性格を見せ始めたようにも思えます。
1年で一度も会わないような疎遠な人へのお便り、というよりは、「今年もよろしく」と普段の付き合いの延長上にある挨拶みたいに。
なので、多い時は200枚くらい年賀状を書いていました^^;;
そういった年賀状は、職場が変わると自然とフェードアウトしていきます。
そして会社を退職すると、そういった職場の挨拶みたいな年賀状はなくなり、学生の頃のように普段会えない人への近況報告としての役割が復活です。
とはいえ、携帯電話が登場して携帯メールが発達してからというもの、手紙に変わってメールが近況報告の手段の選択肢になってきました。
手紙そのものを書くことが、年賀状くらいになってしまいましたね。
そして登場したのがSNS。
直接連絡をしなくても、こちらの近況を伝えることが可能になり、久しぶりにあっても「なんか久しぶりの感じがしないね」なんて言葉をかわすこともしばしば。
こうなると、年賀状がもっていた役割は、SNSを始めとするいろいろなツールに置き換わってしまいました。
人口が減り始めた今、発行枚数が減少するのも理解できます。
この時代に年賀状にどういったことが期待できるだろう。
昔から年賀状に親しんでいた世代としては、正月に年賀状がたくさん来ていると嬉しかったので、年賀状が少なくなるのはさみしい気もしますが、値上がりで気軽さがなくなりつつある年賀状を大量に出すのもだんだんと抵抗感を感じるようにもなってきました。
な〜んて、ぼ〜っとしていたらもう12月も半分終わってしまいました(笑)
昨年は喪中で年賀状を書かなかったので2年ぶり。
まずは今度のデザインを作成しました(^^)