48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

読書会〜天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる

 

2026年最初の読書会の課題図書はこちら。

 

元日の所信表明で触れた「ミエリン」はこの本からうけた知見です。

 

短時間で大きなスキルアップを実現するには大きく3つの要素が必要、と本書では説いています。

 

1 ディーププラクティス

2 点火

3 一流の指導

 

ミエリンは、神経伝達物質が通る道を形作る絶縁体。

 

まず身につけたいスキルを”繰り返しやり続ける”ことで、そのスキルを行わさせるニューロンシナプスといった神経伝達物質を高速で伝えるための道がつくられていきます。

 

私の捉えたイメージでいうと、何もない空き地で空き地を挟んだ両側を何度も行ったり来たりすることで、獣道ならぬ”人道”(造語です)がつくられ、両側の行き来がしやすくなり、そこに至る途中で分かれ道がある場所みたいなところで迷わなくなったりするとさらに早く到達、みたいな感じでしょうか。

 

そんな道を道として形にしているのがミエリンです。

 

この繰り返しが「ディーププラクティス」です。

 

バスケットボールのスーパースターが基本的なドリブルを繰り返し練習すること、メジャーリーグの選手が簡単なゴロを捕る練習をしたり、ゆるいボールを打つ練習をすること、楽器演奏者が繰り返し音階を奏でる練習をすること、などはまさにこのディーププラクティスの一つと言えるでしょう。

 

基礎を作り、その基礎力を維持あるいはさらに向上させるためのトレーニングです。

 

では、空き地の両側にある地点を行ったり来たりするにも何かしら動機が必要です。

 

たとえば、空き地の向こうに素敵なカフェがあるから毎日行きたい、と思っていたとします。

 

この「空き地の向こうに素敵なカフェがある」が2番目にある「点火」になります。

 

スポーツ選手なら”スターへの憧れ”だったりするし、社会活動であれば”この状況をなんとかしないと”と思わされるような状況だったり。

 

身近であれば「お兄さん、お姉さんといっしょにいたい」みたいな感情もその一つ。早く追いつきたいという気持ちが点火になっています。

 

でも途中で似たような分かれ道がたくさんあり、道を間違えてしまったときに「ここの分岐点ではより明るい方へいかないと」とか指導してくれる人がいると、間違えたことや間違えた理由を理解して次からそうしないように、と心がけるようになります。

 

これが「一流の指導」に該当する内容です。

 

本書にもありますが、一流の指導者はほぼ例外なく個人とむきあっています。指導内容が個人ごとにカスタマイズされているんですね。

 

ある画一的な手法やルールを押し付けるのではなく、その手法やルールのエッセンスを最も効率よく伝えるようにカスタマイズできるのが、いわゆる”良い指導”ということのようです。

 

 

 

自分のこれまでの人生を振り返ってみると、それぞれあてはまることが多々あります。

 

「ディーププラクティス」は、まさに私が子供の頃の行動がそれで、学研まんが〇〇のひみつというシリーズを繰り返し読んでいたことでいろいろな知識が自然と身についていた、とか、家の近くの壁に向かって毎日プロ野球選手のマネを意識してボールを投げていたことで野球が得意になった、とか。

 

「点火」は、これまでの行動の発端になっていたので数え切れないくらいありましたが、特に今の事業を始めるときのきっかけはまさにこの”点火”だったと思います。

 

私はそれまでは「パズルのピースがハマった瞬間」という表現をしていました。

 

そして「一流の指導」は、私が前職でいい仕事をさせていただいてそれなりの評価をされていたときには、必ず自分を指導してくれた先輩や上司がいらっしゃいました。

 

これ、結構昔から自覚していたことで、「いい指導者がいて自分はやっと力を発揮できるようなタイプ」と思っていたのですが、見方をかえれば「それはただの”甘え”?」という自問もあり、どこか封印していたように思います。

 

この本では、アメリカンフットボールでドラフト1位に指名されるような選手に対して、コーチが最後に「〇〇はごく普通の青年だ。自分一人では無理だろう」といった言葉が紹介されていて、当時の自分に対する認識は決してただの甘えではなかったと思わせてくれました。

 

私が今年「基礎を作っていきたい」を目標としたのも、この本を読んだことがきっかけです。

 

加齢とともにミエリンは劣化していきますが生成はされるそうなので、歳を重ねてもディーププラクティスによる”変化”は十分可能性があるようです。

 

先日ランナー向けの記事で「60歳を迎える頃に高血圧とメタボリックになり、健康診断で医師から「このままだと早死にしますよ」と言われ、それをキッカケにジムに入会し、トレッドミルでのウォーキングを始めた」という方が、78歳だった2024年にフルマラソン全日本年齢別ランキング1位(3時間29分41秒!私のベストより1時間以上早い(笑))になったことを知りました。

 

「このままだと早死にしますよ」と言われたことが”点火”となり、その後の練習で”ディーププラクティス”を積み重ねられた結果ですね。

 

記事からは”一流の指導”に該当する人物や環境についての記載がなかったので、そこは定かではありませんが、加齢を重ねてもまだまだ、という実績を示してくれました。

 

ある意味私にとっての”点火”の一つ、かもしれません。

 

「あの人ができるなら私も」は立派な”点火”だそうです(^^)

 

年末年始という意味でいいタイミングで本書に出会えました。